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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン1 ~前代未聞のPROFESSIONAL BASE
47/120

第47話 現実とジャイロボール ~前編~

 一軍対僕たち二軍の緊急壮行試合は神戸スタジアムで行われ試合は6回終了青山選手のホームランなどで僕たち二軍チームが2点先制2対0とリードしているが雨が強くなってきている上に球数が70球とあと制限まで10球になってきた。果たして勝てるのでしょうか?


 僕は、一人目の打者に真ん中ストレートを投げようと足を上げた時軽く雨ですべってしまい球が甘くなり打者にセンター前ヒットを打たれてしまった。



 実況:「ヒット!!一塁蹴って二塁へ走りまして記録二塁打になりました!!」


「今のは僕が足元に注意しなかったから滑ってしまって球が甘くなってしまった…」


 そして一軍チームは9番ピッチャー石村のため監督は代打を起用することを決め代打を告げ代打・永川選手が打席に立つ。


 そして僕は、初球内角低めにジャイロボールを投げるが判定はボールになる。


 西村監督は「コントロールが落ちてきたかな?」とつぶやいた。


 それから僕は、高めにストレートを2球と低めにジャイロボールを1球投げるが判定はすべてボールになってしまった。


(ボール!フォアボール!!)


 実況:「望月投手フォアボールを出しました!! これでノーアウト1、2塁になりました!!」


 そして僕は次の打者に初球ストレートを投げると打者に打たれるのがファウルになった。


 2球目真ん中にストレートを投げると打者に捉えられ大きく打たれてしまった。


(カキーン!!)


 実況:「打った!!打球はレフト方向に飛んでいき入りました!!ホームランです。一軍チーム逆転3ランホームランで2対3です」


 すると一軍の中野監督は「よし!逆転ホームランだ!ストレートをよく捉えたぞ!!」とかなり笑顔喜んでる。


 僕は、マウンドを降りることを考えるが狩野選手が来て「この回に入って球数を気にするようになっただろ!?」と聞いてきた。



「いや…雨が降ってきて足が滑ってなかなかコントロールが良くならなくて」





「それだけじゃないと思うよ!もしそれだけならイニングごとにバックスクリーンの画面を気にしたりはしないと思うが…特にこの回になってから集中力が欠けてると思う!!本当のこと話してください!!」


「確かに80球いったらマウンド降りなければならないんだなって思うよ!変に早く打たせて1イニングでも長く投げたいって思いますから」


 すると西村監督がマウンドにやって来た。


「球数ばかり気にしていたら一軍に昇格出来たとしても良いプロ野球生活送れませんよ!」

「確かにそうですね!!やはり僕にはプロ野球選手は無理だったんだと思います!僕は、プロ野球辞めますので降板します。西村監督!本当に勝てなくて無責任ですいませんでした」


「それがな…降板したい気持ちは分かるがまだブルペン(控え投手の投球練習をする場のこと)で肩を作らせていなくてな…監督のミスだ…すまない!!だからもう少し粘ってくれ」


「そうなんですか…分かりました!!では頑張ります!!」


「ひとつだけ言って約束してほしいことがある。球数は気にしなくて良い。自分がやりたい悔いのない野球をすること!!ただし体の痛みを感じたり何か症状が出てきたら直ちに監督に報告すること!!分かった?」


「分かりました!!ですが自分がやりたい野球の意味が分からないのですが」


「ひとつ聞くが今日二軍サイドに集まってくれてるのはなぜだ!?それにプロ野球を辞めるとか言うがこのまま降板したら球場に来てくれているファンやテレビで生観戦してくれてるファンに失礼だろ!?だから負けたとしてもファンが観戦して良かったと思う野球を作ると言うことだ!」



「分かりました!!ですがどんな投球をしたらいいのでしょうか?」


「そこから先は自分で考えるんだ!!では長々としてたら審判に注意されるからベンチに戻りますね」


 こうして西村監督はベンチに戻っていき狩野選手も守備位置に戻って行った。


 実況:「まだ二軍の西村監督は望月投手を続投させます」


 すると二軍スタンドから「生で最高のジャイロボールは見られないのかな?」とある観客は大きな声でつぶやいた。



「確かに僕は、球数ばかりを気にしていてあまりジャイロボールを投げていない。 それに新変化球のジャイロナックルボールは一球も投げていない。確かに逆転されたのが現実だけど全力投球出来なかった…これだ!!」


 そして僕は、次の打者に初球真ん中に勢い良くジャイロボールを投げる。


(シュッ!!)


 打者はバットを強く振るが空振りした。


(ストライク!!)

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