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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン1 ~前代未聞のPROFESSIONAL BASE
33/120

第33話 選手たちの事情 ~前編~

 僕がオーナーからのプレゼントで初の一軍昇格を果たし初セーブを挙げ、それから6月初旬に僕は、二軍で福岡デビルファイターズ戦に初先発することになり1回表2アウトまで取るが青山選手の守備範囲にかかわらず勝てない試合と勝手に決めつけ、わざとボールを落とした。



 そして4番には外国人選手ウィルヘルム選手が打席に立ち僕は、初球ストレートを投げると打者は大きくスイングするが空振りした。


(ストライク!)


「やっぱりすごい球だな!151㌔のストレートは打ちごたえがあるな!」


 2球目は、内角低めにストレートを投げると打者は力強く打つがファウル方向に打球は飛んでいった。


 3球目は内角高めのストレートを投げるが判定はボールになってしまい、4球目ジャイロボールを真ん中に投げると打者は、空振りし三振となった。



(ストライク!バッターアウト!スリーアウト!チェンジ!)


 僕がベンチに戻っていくと西村監督がこう言った。「すごくジャイロボールの勢いが増してるな!」



「そんなことないですよ!まだまだ変化球もあまり投げれませんし…ですがなぜ青山選手は、やる気がなくなってしまっているのですか?」



「青山選手だけじゃなくて実は、サードの大島内野手やセカンドの土山内野手も青山選手と同じくやる気はなくしているんです!」


「なぜですか?同じ選手でも狩野捕手は、頑張っているじゃないですか?」



「狩野捕手は元育成から二軍に昇格した選手でおまけに努力する選手だからオーナーも評価は高く見てるらしいからね!だがそれ以外の選手はみんな一軍昇格の経験選手が多くて…それで頑張る気持ちをなくしたのは、ここ8年間のリーグ最下位が理由なんです。


 みんな一度は一軍に昇格して青山選手は、昨年一軍で3ヶ月で39試合で12本塁打も打ったがチームは39試合中8勝31敗という割合で負け越し23というその現実を見て青山選手もこの球団がイヤになって移籍出来るか球団に話をしたんだがどこの球団も断ったんだ…理由はこの球団が8年間リーグ最下位だからよほど強い選手じゃないと他球団は獲得に動いてくれないんだ…他の選手もそこそこ活躍はしているけど負けている割合が高すぎてやる気が出ないらしいんです」

「そうだったんですか…確かにやる気をなくしてしまうのも無理ない話だとおもいますね…でも頑張ってみんなにもほしいなって思うのですが」


「やる気を復活させるためには、望月!君がチームを引っ張っていくんだ!」


「僕がチームを引っ張っぱるんですか?でも僕は、まだ新人の一年目ですし」



「新人がどうした?ルーキーがどうした?二軍にいる以上新人もベテラン選手も関係ない!あとは、任せたぞ!さあ、1回裏の攻撃が始まるから今は、ベンチに座って休憩していたらいい」


「分かりました!」


 僕は、心の中でこう思った。「僕がチームを引っ張っていくって大丈夫かな?積極的なタイプじゃないからなぁ」

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