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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン1 ~前代未聞のPROFESSIONAL BASE
32/120

第32話 初めての先発登板 ~後編~

(シュッ!)


(ドンッ!)


 すると審判は大きな声で「ストライク!」と言った。


 球速をみるといきなり151㌔をマークした。


 2球目は外角高めにストレートを投げると打者が振ってしまい判定は、ストライクになり早くもカウントは2ストライクで追い込んだ。


 3球目内角やや低めにストレートを投げるとキレイなジャイロボールで打者は空振り三振した。

 すると西村監督が「いきなり三球三振はすごいな!しかも一軍初登板の時よりさらにジャイロボールの勢いとストレートの勢いもかなりノビが良くなってるな!」と満足そうにつぶやいた。


 僕は、次の打者にも初球ストレートを投げると打者がとらえるがキャッチャーフライで狩野がキャッチし2アウトになった。

 するとレフトの山口が「すごいな…育成選手出身投手とは思えない投球だし…しかも恐ろしいボール投げてるし」とつぶやいた。



 そして3番はパワーヒッターの(あずま)が打席に立つのです。今季二軍で19ホーマー(本塁打)を放っている野手なのだ。


 僕は、初球ストレートを投げると東は、ボールをとらえセンター方向に打球は飛んでいき十分にキャッチできる守備範囲なのですがセンターの青山は動かずに打球は落ちてしまい記録は安打になってしまった。




 僕は、青山のところに行き一言言った。「青山選手!なぜ守備範囲だったのに動かなかったのですか?」


「だってどうせ頑張っても二軍でも優勝出来ないし一軍は毎年最下位球団になってるし他球団に移籍の申請を出すけどなかなか他球団から許可おりないからここにいるしかないし、じゃ守備の時ぐらい休んでもいいじゃないのかな?って思うの」


「おい!勝てないから守備範囲でもわざとキャッチしない?ふざけるな!プロ何年目だ?」


「俺は今季でプロ5年目だけど…それがどうした?」


「そんなんじゃ、永遠に一軍に上がれないまま戦力外通告されるよ!ここの球団の選手っていつも僕は、思うけど一部の選手を省いたら明るくないし、ガッツがないしチームワーク感じないのだけど…」

「ルーキーかなんだか知らないけど余計な口出しするな!分かったよ!次から気を付けたらいいんだろう?」


「なんだ!その態度は?それでもあんたは、プロか?」


 すると一塁の長谷川選手と西村監督が止めにきた。


 西村監督がこう言った。「確かに望月の言うとおりだと僕も思うしさっきのは青山選手が明らかに悪い!でも今は試合中だ!望月くん。怒鳴りたい気持ちは分かるが取りあえずマウンドに戻らないか?」.



「すいませんでした…分かりました」


「いや…謝らなくていい」


 そして試合は再開し4番の外国人選手のウィルヘルム選手を迎える。


 そして僕は、初球ストレートを勢い良く真ん中に投げたのだった。

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