第30話 かなり遅い契約更改 ~後編~
「オーナーさん!ですがなぜいきなり3年契約なのですか?まだ一軍で活躍していませんし…」
「1年契約だったら焦るだろう!焦って不調になられても球団側が困るからね!それに中卒でここまで1年目から出来たら十分だ!だが3年契約と言うことは、時間をかけても構わないからまだ先を目指してもらわないとなっ!」
「ありがとうございます!頑張ります!」
するとサンチェス選手が「すごいな!俺でもこんないい対応じゃなかったぜ。時間をかけていつか必ず一軍に上がってこいよ!待ってるからな!」と僕に声をかけてくれた。
「サンチェス選手、分かりました!一軍の戦力になれるよう努力します!よろしくお願い致します」
こうして僕は、4番の有名な外国人選手、サンチェス外野手と会話が出き、オーナーと正式に3年契約という夢のような超大型契約を行いさらに一歩前進し新たなプロ野球生活が始まる。
それから僕が球団の寮に戻ろうとしていた時に「あっ!そう言えば唯ちゃんも退団するって言っていたけど!どうなったんだろう?」と気になったので慌てて電話した。
「もしもし!望月だけど唯ちゃん!退団するって言っていたけど」
「私も球場の入り口付近でオーナーさんの話聞いていたよ!それで私も継続してほしいことをあとで球団事務所に話してみたら契約継続にしてもらえたから大丈夫だよ!」
「そうなんだ~よかった!僕、すごく安心したよ!もし退団にこのままなってしまうのかな?って考えるとすごく悲しくて」
「だって勝くんが残留決定したのだから私も応援してあげたいなって思うからね!そろそろ寮に着くからね!」
「うん、分かった!」
こうして原松さんも一緒にプロ野球球団・神戸ドリームベイスターズに残ることになり新たなプロ野球生活が幕をあけた。




