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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン1 ~前代未聞のPROFESSIONAL BASE
3/86

第3話 「いきなり厳しい練習 ~前編~」

 それから僕は、家に帰ってからお父さんに話す。


「お父さん!僕、育成契約でプロ入り出来たよ! 」


「え?うそだろ!勝、いきなり冗談言って」


「冗談じゃないよ!ほらこれ神戸ドリームベイスターズの球団契約書だよ! 」


 お父さんがその契約書を見るとかなりビックリした表情をしながら言った。



「勝、おめでとう!だがこれだけは、言っておくがプロの世界は、かなり厳しい。育成から支配下登録つまり二軍に昇格するのも難しいし、二軍から一軍に昇格するのは、もっと難しい。でも(まさる)なら頑張る力はあるから大丈夫だ!ハードになるかもしれんがちゃんと頑張れよ! 」



「ありがとう!お父さん頑張るよ! 」

 それから次の日。

 僕は、さっそく育成選手がたくさんいる地方球場に行った。

 するといきなりある選手が話しかけてきた。


「おはようございます!今日からハードな練習が始まりますね。」


「そうなんですか」


「知らないのですか? 一週間ほど前に育成選手を中心にハードな練習を3日間に渡ってしていくって花房(はなふさ)コーチが言ってましたよ!」


「そうなんですか!僕は、昨日の緊急入団テストを受けて育成契約したので」



「え? もしかして育成の0円契約選手で今話題になっている望月 勝投手ですか? 」


「はい…そうですけど…なぜ僕のことが話題になっているのですか? 」


「そりゃ…君が変わった選手だからオーナーもマスコミとかに大発表するよ! 」


「え…すごいオーナーさんなんですね」


「まぁ…そりゃコスト面には、うるさいからなぁ…僕は、狩野(かりの)武志(たけし)だ。ポジションは、主に外野手でドラフト7位指名で今年でプロ3年目だけど、昨年二軍に昇格して48試合、打率.257、8本塁打 29打点だったよ」


「すごいじゃないですか! でもなぜ二軍に昇格したのに育成契約になってしまったのですか? 」


「問題は成績だよ。 球団の目線は、48試合だったら打率は、最低でも2割8分以上、もしくは、12本塁打ぐらい打てなきゃ二軍に残留なんかできないよって西村監督からキツく言われたんだよ」

「そんなに二軍に残留するだけでも条件きびしいの? 」


「だって二軍の試合フル出場(100試合)だったら打率2割7分以上もしくは、30本塁打以上で一軍昇格の可能性がやっと出てくるらしいからね」


「僕、大丈夫かな?すごく不安が強まってくるよ」


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