第24話 厳しい現実~後編~
「勝…オーナー!どうしたらいいでしょう?僕は、息子が残留出来るのなら引退したいですし、僕が辞めると息子がまだまだ自分の父親がプロ野球選手でいてほしいっていう願いが叶わなくなりますし…どうしたらいいのですか?」
「そうだな…キミとの契約年数は残り4年間あるからな…あと3勝でプロ通算250勝になるからファンの期待も高いからね…本当に望月くん!辞めていいんですか?」
「はい!僕はまだ一軍の戦力にぜんぜんなれませんし確かに育成契約で二軍昇格まで来たけど球団が赤字だったら僕が居るわけにはいかないので!」
「分かりました!そこまでご本人なら同意するなら明日もう一度プロ野球協会との話し合いがあるから明日付けで退団ということにしますね!」.
「はい!分かりました!その代わり強いチームになってくださいね!」
「ありがとうございます!もちろん、これから神戸ドリームベイスターズは強くなります!約束します!ですが本当にわたくしの責任で申し訳ございません」
「いえいえ、謝らなくていいですよ!すごく楽しかったです!」
こうして僕は、慎重に考えた結果、明日付けで神戸ドリームベイスターズを退団することを決意した。
それから僕が球団の寮に戻りその夜のこと
「そう言えば私、明日で球団のコーチ兼マネージャー辞めることにしたから!」
僕はいきなり辞めると言われてビックリしている。
「え?なぜですか?だって唯ちゃんいいマネージャーだったと僕は思うよ。選手を元気付けてあげたりムードメーカー的存在だと思うのだけど」
「私聞いたよ。勝くんが明日で退団することについて」
僕は一つ疑問になったので直接聞いてみた。
「どこで聞いたの?」
「今日私が西原外野手の打撃アドバイスを担当している時に勝くんが夕方寮に西村監督と帰ってくるときに二人の顔の表情がすごく暗かったから少し気になってしまって」




