第21話 ジャイロナックル? ~前編~
ここで第21話を読む前に読んでもらえると嬉しいです。
実際の野球の変化球でジャイロナックルボールは存在しませんので予めご了承ください。
僕は、二軍に昇格を果たし原松コーチ兼マネージャーに家賃を出してもらい一緒に住むことなり
カーブ習得のため原松コーチ兼マネージャーと一緒に投球練習を汗を流しながらしていた。
「どうしたのですか?西村監督!いきなりすごくビックリした目をして…」
「ボールの異常回転のしかたがナックルボールだ!でも勢いもあったからな…原松、球速は何キロだったかな?」
「スピードガンの球速表示では、146㌔でした!」
「ありがとう!そっか…ボールの回転のしかたは、左右に落ちていったよな…さっきの投球カメラに残っているかな?」
「どうしたのですか?カメラが…」
「球団の投球練習場には、カメラが設置されてあるのだけどそのカメラで分析したら分かるかもしれないから分析室で分析してきますね!」
「勝くん!すごい変化球かも!」..
「唯ちゃん、そんなことないよ」!
それから30分ほどすると西村監督が走って戻ってきた。
「望月。謎のボールの正体がついに分かったよ!すごい変化球だ!魔境だ!ジャイロナックルだ!」..
「すごいじゃん!勝くん!」
「そんなことないよ!原松さん、でもまだコントロール(制球力)があまりよくないからまだまだ試合で使うには早いけどね…すごく嬉しいです!」
すると西村監督が羨ましそうにこう言う。「うらやましいな!そんなすごい魔球が投げれるなんて。俺には無理だよ。」
「そんなことないですよ!西村監督、まずは制球力を上げていかないと戦力になりませんから!でも一つ前から気になることがあるのですがなぜ西村監督は僕のボールが直ぐにジャイロボールとか分かったのですか?」
「なぜだろうね。今はそんなこと良いじゃないか。それより今は、練習する方が大切だ。確かに制球力は大事だな!でも頑張れよ。望月なら必ずマスターできるよ!こりゃ来年には一軍の先発ローテーションの一角になれそうだね一♪」
「僕に一軍の舞台なんかまだまだ先ですよ!」
「じゃ!他の選手にも少しあいさつ回ってくるから!」..
「分かりました!監督!」
こうして僕は、独自に「ジャイロナックル」という魔球を習得に成功した。
それから僕と原松さんで3週間ほど毎日汗を流しながら70球程度練習を積み重ね、気がつけば5月になっていた。..
「望月!打撃の方でも21試合で打率.269 15打点と大活躍だね!」
「そんなことないですよ!監督!ホームラン出ていないうえに2割6分台ですから!」
「そう言えば今日は、望月投手(お父さん)が勝にいい投げ方を伝授してくれるそうだ!」.




