第20話 投球練習 ~後編~
「そうだね!ちょっとこれ以上練習してケガとかしたら体に良くないな!」
すると他の選手たちもグラウンドに集まってきた。
「望月!マネージャーと練習してるの?」と狩野選手が話しかけてきた。はい!変化球を習得しないと、これから試合とかでストレート一本だけでは勝てないなと思いまして」
「そうなんだ!かわいいマネージャーと投球練習が出来るってなかなかないよ!僕も新人のころは、バッティング練習のお手伝いしてくれたけど西村監督が2年目から藤原打撃コーチに担当を変えられたからね」
「そうなんですか!大変ですね」
「監督がだいぶんうまくなってきたから一軍に昇格するためのステップだって理由は、話してくれたけどね!望月、練習頑張ってね!僕は、今日の試合に備えて打撃練習と守備練習するから!」
「狩野選手、ありがとうございます。頑張ります!」.
それから僕は、30分間水分補給と軽いマッサージをしてから40球ほど練習した。
そして41球目を僕が投げようとした時に原松さんの手を見たらかなり痛そうにしていたので僕は、原松さんに声をかけた。
「唯ちゃん!手大丈夫?今日の練習はここまでにしない?」
「私は、大丈夫だよ!確かに手が痛むのは、たしかだけど勝くんのボールを私はキャッチしたいんだよ!」
「気持ちは分かるけど唯ちゃんに何かあったら僕困るし」
「心配してくれてありがとう!でもだいぶん勝くんの球速も上がってきているし、もう少しで習得出来そうだと私は思うから…どうしても体がきつくなったら私が声かけるから。だからもう少し一緒に頑張ろう」
「そこまで言ってくれるならありがとう」
すると西村監督がやってきてこう言った。「投球練習するのもいいけど握力をつけるためにゴムボールを間で使うとよくなるぞ。差し入れだ!」
「ありがとうございます。さっそくゴムボール使ってみます!! 」
それから僕は、ゴムボールである程度練習してから投球練習に戻り10球を投げる。
それから11球目投げてみると初めてボールが変化したのですが少し可笑しな変化をした。
「やった!ボールがついに変化した」
「やったね!でもカーブではない変化の仕方だったよ」
「確かにボールに勢いがあって曲がると言うかすごい勢いでボールが回転したな」
と西村監督はつぶやいた。
「どうした?二人とも不思議そうな顔して」
「西村監督、おはようございます!実は今原松さんとカーブの習得をするための投球練習を少ししていたのですが今、初めてボールが変化したのですが可笑しな変化をしたんです」
「そうか!もう一度投げられるかな?」
「分からないですけどもう一度投げてみます!」
それから僕は、もう一回同じ投げ方で投げてみた。
(シュッ!)
すると西村監督は僕の投げたボールの変化を見て唖然とした。




