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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン1 ~前代未聞のPROFESSIONAL BASE
19/120

第19話「投球練習〜前編〜」

 育成で0円契約でプロ野球選手になり一週間後に二軍昇格を果たし原松コーチ兼マネージャーが家賃を出してくれることになりその都合で二人で球団の寮に住むことになった。


 次の日僕たちは、少し早めに投球練習をするため原松さんと一緒にブルペン(投球練習をする場)に入っていく。




「私は、高校の時ソフトボールの試合で通算33試合打率3割で4本のホームラン打ったんだけど守備がぜんぜん出来なくてね… 」


「そうなんだ…でも33試合出場で4本塁打ってなかなかすごいじゃないですか?なぜ女子プロ野球選手になれなかったのですか?」



「実は、高校3年の春のソフトボールの大会の時に私は基本的にポジションは捕手(キャッチャー)だったのだけど投手が投球したボールが少し良くなくて私の右肩に打球が当たってしまって…すぐ病院に行って検査してもらったら肩の骨がやられてしまってそれからキャッチボールもなかなか出来ない状態になってしまったの」.



「そうなんだ…僕の練習に付き合っていたら唯ちゃんまたケガしてしまうかもしれないし」


「大丈夫だよ!私は、そんな弱い体じゃないし仮にケガしたとしてもそれがコーチの仕事だから!」


「確かにコーチの仕事は選手のお手伝いをしたりする仕事だと思いますけど唯ちゃんの場合コーチはコーチでも女の子だから僕は、いろいろ考えるんだよ!」



「そこまで考えてくれてありがとう!望月くんってすごく優しいね!でも私も望月くんが早く一人前の投手になってほしいって思うから上手くは言えないけど支えてあげたいの!」


「そう言ってくれてありがとう!



 じゃ変化球の練習をお願いするよ!あっ!僕のこと(まさる)って呼んでくれていいよ!」


「ありがとう!じゃ勝くんさっそく練習を始めようか?」


「はい!分かった!」


「どの球種を練習してみる?」


「とりあえずカーブを覚えたいです!」


 そして僕たちは、約40球ほどカーブの練習をした。しかし変化球の習得はそう簡単にはいかない。

「なかなかボールが思うように()がらないな」



「まだ40球くらいしか投げていないからなぁ…早い人で50球遅い人だったら1000球くらいカーブが投げられるのに時間がかかる人もいるらしいけど、あきらめず一緒に頑張ろう!」


「うん!分かった!唯ちゃんの言うように人それぞれだからね!よし、頑張るぞ!」



 それから僕は、唯ちゃんと一緒にカーブの練習をさらに少しずつ積み重ね汗がたくさん出ながらも80球ほど頑張って投げ込む。


「勝くん!休憩しようか、肩壊したりしても困るからね」

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