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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
119/120

第58話 最後のジャイロボール ~最終回スペシャルpart6〜

「分かりました!頑張ります。」


「ありがとう!メインは投手だけど8本塁打を打っているこのパワーで任せた。」


(ランナーズ選手交代のお知らせです!代打田村。背番号18)


「ここでランナーズの監督は田村を起用してきたか…確かに彼女頑張っているからな。でも負けないぞ!」


 初球、真ん中にストレートを投げると豪快なスイングをしてくるが空振りした。


(ストライク!)



 2球目僕は、内角低めにジャイロナックルを投げようとすると急に心臓の痛みが来てボールが抜けてしまい1ボールになった。


「これはヤバイな…痛みが増してきた。」


 3球目ストレートを真ん中に投げると全力で投げたはすが球が甘くなってしまい田村は食らいつくてくるがファウルになった。


 この時田村はこう思った。


「勝くん。マウンド降りた方が良いよ。かなり辛そうな顔をしてるし私も辛いよ。」


 球速表示を見ると明らかに低下していて141㌔と落ちてきている。




 4球目高めにストレートを投げようとするがボール3個分くらい外れてしまい、これで2ボール2ストライクになった。


 ここで狩野はマウンドに走ってくる。


「勝!マウンド降り方がいいんじゃないかな?次の投手の準備出来たみたいだし…良くここまで頑張ったよ!」


「心配してくれてありがとう!でもあとアウト2つなんだ。お願い!監督に体調が良くないことは言わないでほしい。 」


「分かった!もしヒットが出たりしたら交代にしよう。それでいいかな?」



「良いよ!分かった! 」

 それから狩野はゆっくりと戻っていく。


「僕は、チームを守るために何としてでも頑張るんだ! 」


 そして全力で気合いを入れて5球目真ん中に勢い良く足を大きく上げてジャイロボールを全力で投げると打者はスイングする間もなかった。


(ストライク!バッターアウト!)


 球速表示を見るとなんとスピードガンの不具合と思ってしまうくらい球速は上がって164㌔のジャイロボールと表記され場内全体が大歓声になった!


 打席に立っている田村選手もかなり驚いた!


 すると僕は、お腹を抑えながら倒れこみ始める。


『このままじゃたてない!あとアウト一つなのに…』


 狩野捕手が西村監督をマウンドに呼んだ。


 「監督!急いで来てください!」


 すると他のチームメイトも走ってきて全員駆けつけてくれた。


「本当に勝は良く頑張った!後はお父さんに任せろ!」


「お父さん…でもアウト一つだから投げさせてほしいんだけど」


「みんな勝が良く頑張ったって思っているよ!それにチームメイトをこのまま悲しませても良いのか? 」


「それは良くないよ!?何でみんなが悲しんでしまうの!勝てばドリームベイスターズが守れて来年以降も皆と野球が出きるんだよ。」




 すると新垣選手がこう僕に言った。


「皆と言うことは勝も一緒だ!後は僕たちに任せてゆっくり病院に戻るんだ。必ず勝つから!」


「分かりました!少し心臓の痛みが増しているので、すいませんが病院に戻ります」


 こうして僕は、悔しい気持ちがいっぱいのままマウンドを降りることにした。しかし起とうとするが倒れそうになってしまい困っていると原松さんが手を貸してくれた。


「唯ちゃん、ありがとう!」


 観客からは大歓声が起こり「良く頑張った!お疲れ様!」と聞こえてきた。


 こうして残りをチームに託すことになったのである。

 


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