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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
117/120

第56話 最後のジャイロボール ~最終回スペシャルpart4〜

 東は強くバットを握り打球は内角低めに飛んできたので素早いスイングをしたがボールはバットに当たらず空振りになった。


(ストライク!)


 球速表示を見るとこちらも162㌔を計測し場内に大歓声が起きる。


 続く2球目もブラックリー投手はストレートを投げ東は素早いスイングをするが空振りで2ストライクに追い込まれた。


「なかなか早いな!」


 3球目はアウトローにブラックリーは投げてくると東はさらに素早いスイングをした。


 すると何とかにバットにボールが当りファウルになる。


(ファウル!!)



 それから4球目5球目6球目ブラックリー投手は低め、真ん中、高めにストレートを投げるがいずれも160㌔を記録する球を東は追い付いていき粘っていく!


(ファウル!)


 ブラックリーはこう思った。


「俺の豪速球をよく打ってくるな!次で決めてやる。」


 勝負の7球目ブラックリーはこれまで隠していた魔球を捩じ伏せながら投げた。


 東は強くバットを素早くスイングするが空振りしてしまい三振に倒れてしまう。


(ストライク!バッターアウト!)



「今の球はなんだ?異常に早く感じたけど。」


 ベンチで見ていた僕は、この時ブラックリー投手も同じジャイロボーラーだと言うことが分かったのだ。


 それから6番大島、7番青山はなんとか塁を進めようと頑張るがいずれも三振に倒れてしまいチャンスを生かすことは出来ないまま8回に入っていくことになった。


 すると東選手が僕に一つ聞いてきた。


「勝!さっきの最後の球は異常に早く感じたのけどなぜなのか分からなくて…」



「さっきの7球目は普通のストレートじゃなかったね!あれはジャイロボールだった。投げ方は普通に見えるからなかなか打者からは分かりづらいけどね。」


「ジャイロボール!?ジャイロボールって勝がたまに投げるあの魔球ボールのこと?」


「そうだな!だからさっきの青山選手にも初球と3球目に投げてきたのも普通の161㌔じゃなくてジャイロつきだった。」


「ジャイロボールの練習なんかしてないからな…」


「大丈夫だよ!まだ9回の攻撃が残っているから。」




「そう言ってくれてありがとう!勝!」


 それから8回裏の東京ランナーズの攻撃に入り僕は、三人の打者を抑えいよいよ試合は9回表僕たちドリームベイスターズの最後の攻撃に進んで行く!


 ブラックリー投手は、このまま球数はまだ83球のためランナーズの監督は続投させることを決めた。


「いよいよ9回表だな…1点のビハインド大丈夫かな…」

(8番ショート、新垣!背番号2)


初球ブラックリー投手は、アウトローに自信のあるスライダーを投げてくる。


新垣は心の中でこう思った。


「自分の命よりも球団のピンチを優先してマウンドに上がる投手なんていないよ!それなのに僕は、凡打ばかりして力になれなかった。でもこの打席で決めてやる。」


そしてボールを大きく捉え打球はスタンドの方向に勢い良く伸びていき惜しくもスタンドには入らなかったもののヒットになり新垣は二塁まで走った。



実況:「新垣!やりました!!ここで二塁打をブラックリー投手から打ちました!ノーアウト2塁の大チャンスをドリームベイスターズ迎えました。ネクストバッターはピッチャーの望月勝ですが西村監督は動きません!任せたようです!」


 そして場内には望月勝がコールされスタンドからの歓声が大きくなった。


 さすがに球場で見ているグレイトンもこうつぶやいた。


「西村!何してる!?このまま勝を打席に立たせるつもりか?そんなことしたら勝が死ぬぞ!なぜ動かない。」



 マウンドに上がっているランナーズのブラックリー投手はこう思った。


「このまま来るとは思わなかったぜ!心臓が危ない中よく球場に来てマウンドに上がって160㌔超えの球を投げれて正直自分には出来ないって思ったし驚いた!でもクライマックスシリーズ優勝が、かかっている試合だから悪いけど全力勝負させるもらうぜ。」


 一方打席に立った僕は、こう思った。


「さっきのジャイロボールはすごかったとベンチで見ていて思った。でもこのドリームベイスターズを守るために打たせてもらうよ!ジャイロボールを!」


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