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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
113/120

第52話 最後の戦い ~後編part2~

「投げさせてください!って言うんじゃないだろうな!」


「お願いです!僕はプロ野球選手になりたいって強く思い今まで頑張ってきたつもりです。確かに中卒で当時16歳だったけど緊急入団テストでこんな未熟者な僕を入れてくださって本当に言葉では表現できないくらい嬉しかった!僕にとってこの球団はファミリーだと思っています!例えこれで野球が出来なくなっても例え死んでしまったとしても僕は、構いませんし後悔は絶対しません!みんなでここまで頑張ってきたチームだからこそ守り抜きたいんです。どうか投げさせてください!」



 するとそれを聞いた狩野捕手が西村監督に懸命にこう言った。


「僕からもお願いいたします。確かに無茶なことだとは思いますが今、勝を投げさせてあげないと一生後悔してしまうと思います 」


 それにお父さんの守も西村監督に懸命にこう言った。


「責任は俺がとります!投げさせてあげてください! 」


 すると元コーチをしていた山本選手と西村監督はいきなり目が潤だし泣き始めた。



「自分は昨年は二軍の監督、今年は一軍の監督をしてきたけど、ここまで球団のことを思っていてくれているは思わなかった。本当にありがとう!」



 すると回りの選手たちも徐々に泣き始めた。


「その代わり条件がある。悔いのない投球をマウンドでしてくることと体力的にやはり厳しいと判断したら降板させる。それでも構わないのであれば後は任せる!」


「ありがとうございます!全力で悔いのない投球をマウンドでしてきます!」


 そして僕は、マウンドへ走っていく!


 すると場内からは大歓声が鳴り響き始めた。


「はっきりとテレビカメラに映っていなかったので何がドリームベイスターズサイドに起きたのか分かりにくかったですが、なんと入院していた望月勝がマウンドに上がります!なんということでしょうか?」



 それをベンチで見ていたランナーズの田村投手はかなり心配そうにこうつぶやいた。


「なんで!望月くんはここまでしてマウンドに上がろうとするの!?心臓が良くなくて入院しているんだったらマウンドにたっている場合じゃないのに。どうしてですか!?」


 まわりのベンチに座っているランナーズの選手たちも驚き過ぎて言葉に詰まる。



 すると球場で観戦していたランナーズの隠れオーナー、グレイトンはこの光景を目にした時こうつぶやいた。


「なぜ、そこまでマウンドに上がるんだ?オーナーか西村が無茶な起用でもさせてきたのか?いや…そんなことは間違ってもしてこないよな。としたら…勝本人がマウンドに上がることを希望したのか?まぁー理由が何しろそんな状態ではますますドリームベイスターズは不利になるだろう。ゲームセットの瞬間が非常に楽しみだ! 」



 こうして望月勝はドリームベイスターズを守るため病院から球場に抜け出してきて心臓が良くなくのにも関わらず命がけのマウンドにあがることを自ら決意し、いよいよ最後の戦いのマウンドにゆっくりと上がっていく!


 果たしてどうなるのでしょうか?


 ドリームベイスターズと望月勝の行方は!?

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