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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
110/120

第49話 下克上サバイバル ~後編~

 すると選手たちは、さらに頑張る気持ちが増していく!


 入院しながらテレビで見ていた僕は、喜んだ。


「良かった!なんとかまずは、クライマックスシリーズ・ファーストステージを突破した。僕も早く体調を治さないといけないな!」


 球場に来ていたドリームベイスターズファンも喜びながら帰っていく。


 中には試合中に「ドリームベイスターズは永久に不滅!」と書かれた札を上げて応援してくれたファンもいた。



(ちなみにそれを知ったのは翌日の新聞記事に載ってあって分かったことである。)


 僕が新聞を読んでいると狩野と原松親子とサンチェスが来てくれた。


「勝くん。全員で病院に押し掛けるのもおかしいと思って俺と娘と狩野とサンチェスで来たよ!」


「ありがとうございます!テレビで見てました。本当にナイスピッチングでした。ファイナルステージ進出にすごく貢献してくださったなと思います。」




「そんなことないよ。1点とられて被安打17本って多すぎだなって反省したよ。サンチェスのパワーでファイナルに進めたって思うよ!」


「そんなことないよ!みんなが懸命に頑張っているのに自分だけ不調って言うわけにはいかないからね。元メジャーリーガーと言うプライドは強くあるから。」



「みんなありがとう!」



 すると唯ちゃんが僕にこう言った。


「必ず私たちでファイナルステージの東京ランナーズも勝って球団を守るから!」



「いつもありがとう!僕は、またテレビで観戦しておくよ!」


「バッテリーとしても寂しいけど勝くんの分も僕が頑張って球団を守るから!」


「ありがとう!狩野。後は、ごめんだけど頼んだぞ!」


 そして次の日いよいよクライマックスシリーズ・ファイナルステージ当日になり僕たちは敵地の東京スカイドームで最後の練習を行った。

 しかし球場の観客席を見渡すとドリームベイスターズファンは少なくランナーズファンが圧倒している現実をドリームベイスターズの選手たちは目にしてしまう。


 狩野捕手はランナーズファンの多さにこう呟いた。



「すごいランナーズファンの人が観に来ているね!しかも大声援だし。ファイナルステージでも勝てるかな…」


「大丈夫だよ!これでビックリしていたらメジャーになんかいけないよ 」


 サンチェス選手は少し笑いながら狩野に緊張感をほぐすために言った。



「そうですね!僕は、メジャーには当然行ったことありませんがサンチェス選手の言う通りさらにすごいと思いますね。ランナーズファンの応援に圧倒されないように頑張ります 」


(ここでストーリーを分かりやすくするためにルールファイナルステージの解説をしておこう。


 クライマックスシリーズ・ファイナルステージは6試合4勝先取でリーグ優勝したチームには1勝のアドバンデージが与えられるため実質的にリーグ優勝チームは3勝したら勝ちと言うことになる。)





(つまりこの場合リーグ3位の僕たちドリームベイスターズは4勝、相手のランナーズは3勝でクライマックスシリーズ優勝となる。


 話をまとめると僕たちドリームベイスターズが球団を守るためにはランナーズ相手に先に4勝をしなければならないと言うことになる。ちなみに今年でクライマックスシリーズはルールの改訂により廃止になることがファーストステージ終了後にプロ野球協会から正式に発表されている)



 僕は、心配そうに病院のテレビで試合を見守っていく。


「大丈夫かな?ランナーズ強いからなぁ。僕に何かできることはないかな。このままじゃ何か分からないけど後悔してしまいそうだ。」



 テレビ中継では早くも試合前から盛り上がる。

「いよいよクライマックスシリーズ・ファイナルステージが今日からここ東京スカイスタジアムで始まります。果たして先に4勝を挙げるのはどちらのチームでしょうか?ドリームベイスターズは球団消滅を阻止することが出来るか注目です!まもなくプレイボールです!」


 そのころグレイトンは球場の後ろ側で観戦している。


「ドリームベイスターズも良くここまで来たな。しかし最後に勝つのはランナーズだ!ドリームベイスターズは来年から俺のものだ。」



 隠れオーナーのグレイトンはそれから笑った。


 いよいよドリームベイスターズを守るための最後の戦いが始まる。勝が心臓の状態が良くないためベンチにいない中、果たしてチームを守り抜くことは出来るのでしょうか?



 次回、第50話ファイナルステージの幕を開ける。


 読者の皆様、クライマックスシリーズ反対派も入ると思いますが応援よろしくお願いいたします!



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