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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
106/120

第45話 クライマックスシリーズへあと1勝 ~後編~

 すると原松さんはこう呟いた。


「勝くんが三者連続三振で活躍してるんだから私が頑張って一本打たないな!」


 そして試合は一回裏神戸ドリームベイスターズの攻撃に入る。


一番土山選手が打席に立つ。


 名古屋ルーズドックスの先発は、変化球が抜群で決め球は魔球とも言われるSFFスプリット・フィンガー・ファストボールで今季リーグ最多の19勝をマークしていて防御率も1.22と安定かつパワフル投球をしている宇都井投手が投げる。



 そして初球インコースギリギリのスライダーを投げた。


(カキンッ!!)


 土山は打球を叩きつけるがショートが取り一塁に送球し判定はアウトになった。


 続く2番は、最近一軍に昇格した外国人選手のロイターが打席に立つ。


 初球は際どいところにボールを投げてくるが打者はバットを出さずに見送ってボールは、ボールゾーンだったため判定はボールになった。


 続く2球目は、地面スレスレのところにボールがいき明らかにボールになり3球目は切れのあるフォークで空振りしたため2ボール1ストライクになる。



 そして4球目高すぎるところに抜けたストレートがいったため3ボールになりカウントを悪くした。


 5球目は切れのあるスライダーが内角低めの際どいところに飛んでくるがロイターはスイングをしかけたが、何とか止まって上手く見極め判定はボールでフォアボールで出塁になる。


実況:「フォアボールで神戸ドリームベイスターズ先頭ランナーが出塁しました!いきなり先制なるのでしょうか? 」



 そして3番サンチェス選手が打席に立つ。


 このとき西村監督は送りバントの指示をすることを考えていたが1アウトという状況があるためバントの指示をすることは見送ることにした。


 初球内角低めに少し甘く飛んできたボールをサンチェスは打ちレフト方向に飛ばすがあと一伸び足りずレフトフライで2アウトになった。


 サンチェス選手は悔しそうな表情をしながらベンチに戻っていく。




 いよいよ僕の打順が回ってくる。


 僕は、投げることで頭がいっぱいで今日は4番で出場していることを完全に頭から抜けていた。

そしてバットを強く握り初球外角高めのスライダーは見送り判定はボールになった。


 続く2球目に少し内角低めにきたカーブを強く振り打球を飛ばしていくとセンター前にボールが落ち記録はセンター前ヒットで2アウト1.2塁のチャンスを作った。


 するとベンチで見ていたチームメイトたちは、拍手してくれた。


 5番狩野が打席に向かう前に西村監督が一言声をかけた。


「勝がヒット打ってチャンス作ってくれたんだからバッテリーとして頑張れよ!とにかく出塁して次の原松に繋ぐんだ! 」


「分かりました!西村監督!頑張ります。」


 そして打席に立ち初球、ここで宇都井投手は、決め球としているナックルボールを投げてきて狩野は何とか打ち返すが一塁にボールが転がり宇都井が一塁に送球しアウトでスリーアウトチェンジになってしまった!


実況:「スリーアウトチェンジ!一回裏神戸ドリームベイスターズはチャンスを作りましたが宇都井投手がピンチを抑えたため得点には惜しくもなりませんでした」


 狩野は悔しさと打てなかった自分への怒りが爆発してしまいバットを強く叩きつけバットを折ってしまい一言叫んだ。


「くそっ!」


 それを見ていた僕は、ベンチに戻っていくときに一言狩野にこう言った。


「悔しい気持ちは分かるけどまだ1回が終わっただけだから大丈夫だよ!」




「ですがせっかくロイター選手と勝くんが作ってくれたチャンスを無駄にしてしまったから申し訳なくて…」


「気にするなよ!チャンスがなくなったんであれば何度でもチャンスを作れば良いだけだよ。落ち込む間があったら守備の方頼んだぞ!」


「勝!いつもありがとう。分かった。守備で挽回して見せるよ!」


 そして試合はこれから2回表名古屋ルーズドックスの攻撃に入っていく。




 果たして僕たち神戸ドリームベイスターズは名古屋ルーズドックス相手に先制をすることはでしょうか?また勝つことができるのでしょうか?


 第46話に続く!

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