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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
103/120

第42話 初めての中継ぎ登板 ~前編~

 僕は、チームメイトの山本投手の軽いけがと中継ぎ陣が不安定のため急きょ僕が中継ぎをすることになり広島フィーチャーズ戦の8回のマウンドに上がり3番石原選手に初球外角低めに投げてストライクを上手く決めたのであった。


 そして2球目少し内角高めにカットボールを投げると石原選手に打たれてしまい打球はサード方向に飛んでいき、なんとか一塁に送球するが少し石原の方が早く間に合わず記録は内野安打になってしまった。




「これは際どいタイミングでしたが結果は、内野安打になりました。ノーアウトからランナーが出塁します 」


 そして4番規格外パワーとも言われているハーゲン選手が打席に立った。


 僕は、初球ストレートを内角低めに投げようとするが球が抜けてしまいすごく高いところにボールがいってしまい判定はボールになった。


 ここで狩野捕手がマウンドまで走ってきて僕にこう話しかけてきた。



「神経質になりすぎてるみたいだね!球は大丈夫だと思うけどコントロールが乱れているみたいだから。とりあえず1回だと思っていつも通りの投球で良いと思うよ! 」


「そうだな!ちょっと神経質になりすぎていたかもしれない。ありがとう!いつも通り投げてみるよ 」


 そして狩野捕手は戻っていた。


 2球目真ん中にストレートを勢い良く投げると打者は打球を打つが詰まらせピッチャーゴロになった。



 僕は、素早く打球をとり二塁に送球し二塁がまずアウトになり一塁に送球すると一塁審判もアウトのジャッジをしたためダブルプレーをとり一気にノーアウトから2アウトになった。


「ここでダブルプレーになりました!フィーチャーズ得点圏にランナーを置くことは出来ませんでした。これで2アウト、ランナーはいません 」


 そして5番浜松選手が打席にたつ。


 初球内角高めに149㌔のストレートを投げると打者は、バットを強く握り打球を勢い良く飛ばすがファウル方向に飛んでいった。


 2球目インコースにジャイロボールを投げようとするが球が少し抜けてしまい甘くなってしまい浜松選手は、見逃さず打球を飛ばしレフト方向に飛んでいく。


「打ちました~打球はレフト方向に延びていきます!これは入るのか? 」




 すると今日はレフトの守備についていた青山選手がフェンスぎりぎりに飛んでいた打球を飛びつきキャッチし、倒れながらもグローブの中にボールが収まり判定はアウトになりスリーアウトチェンジになった。


「青山選手の素晴らしい飛びつきキャッチでアウトになりましたのでスリーアウトチェンジ!フィーチャーズは無得点に終わりましたが青山選手大丈夫でしょうか? 」




 青山選手は、ボールをキャッチした右手を痛そうにしていたので僕と西村監督は青山選手のもとへ急いで向かった。


そして西村監督は青山選手に一言話しかけた。


「大丈夫ですか?」


「監督!心配してくれてありがとうございます。なんとか大丈夫です!」


 しかし青山選手は右手をはっきりと西村監督に見せようとしない。


「青山!なんで右手を隠そうとしているのかな? 」




「監督!隠してなんかいませんよ 」


「なら右手を見せてください!」


「試合が終わったらちゃんと見せますので!今は、ベンチに戻ってください。大丈夫ですので!」


「このままじゃベンチに戻っていけないな。確かに大事な一戦って言うことは僕にも分かるけど青山の右手の方が大切だから!早く見せないと自動的に守備の交代をするよ。」


 すると青山選手は、おとなしく右手を西村監督に見せた。


 しかし西村監督が目撃した青山選手の右手は、全体的に赤くなっており右腕は、腫れていた。


 西村監督は近くにいた審判に守備の交代を言った。


「僕は、まだ大丈夫ですので、やらせてください。お願いいたします。」


 僕は、青山選手にこう言った。


「無理せずにベンチに行って手当てをしっかりとしてこい!確かにこの一戦も大事かもしれないけど、まだこれからの先の試合もたくさんある。それに僕が頑張るから任せろ」

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