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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
100/120

第39話 球団消滅 ~後編~

「大丈夫って言われても心配ですよ!」


 すると西村監督は僕にこう言ってくれた。

「勝てないと思ったら負けるだけだ!でも今の自分なら勝てると強気になればきっといや…必ず良い試合ができる」


「ありがとうございます!なんだか力が沸いてきました」


「なら安心だよ!でも他の人にはまだ話さないでほしい。話すときは僕からは話すから」




「なぜですか?みんなに話しておいた方が良いのではないですか? 」


「勝の気持ちは良く分かるが今、チームのみんなにそれを話してしまうと選手の体調や状態に支障が出ても困るから」


「分かりました!他の選手には話さないでおきますね」




「監督!オールスターゲームの出場って拒否出来ますか? 」


 すると西村監督がビックリした顔をして僕にこう聞いてきた。


「確かにオールスターゲームは強制ではないから拒否することも出来るがせっかくのオールスターゲームをなぜ断るのですか!! 」


「確かにオールスターゲームに選んでくださった皆様やファンの方には大変感謝してます。 ですがそれなら僕は、その分このチームを守るために頑張りたくて力になりたいんです」


 するとその話を偶然聞いていた狩野選手が僕にこう話しかけてきた。


「望月くん!それはダメだよ!オールスターゲームに選ばれたんだから」


「狩野!いつの間にいたの!? 」


「今、さっきベンチで休憩しようとここに来たんだ」


「そうだったんだ。でもチームのために頑張りたいから!! 」


 西村監督が僕にこう言った。


「今年のオールスターゲームの初戦は野球の聖地とも言われている甲子園球場で行われるんだよ!なかなかオールスターゲームが甲子園で開催されることはないよ! 」



 僕は、自分の気持ちをはっきりと二人に伝えるためこう言った。


「確かにオールスターゲームを甲子園で行われることは、めったにないみたいだけど今僕は、甲子園よりオールスターより何よりもこのチームを守りたいし力になりたいんです。だから西村監督!せっかくのオールスターゲームですが今回は出場を辞退します。申し訳ございません」



 すると狩野選手はすごく驚いた表情をして西村監督は僕にこう言った。


「そこまで言ってくれるなら分かった。辞退することを後で連絡しておくね!それにしても変わった選手だな!まだまだ未熟ルーキーの選手がオールスターゲームよりチームの方に力をいれてくれるなんて…確かにオールスターゲームに出場すると基本的に先発は1試合飛ばす形が多いからね!仮に飛ばさずに都合で済んだとしても疲れで上手く投げられなかったりするからな。本当にありがとう!」



「いえいえ、僕は、チームのためなら全力で頑張ります!まずはクライマックスシリーズ進出を目指して頑張るぞ!」


 こうして僕たちはチームの消滅を阻止するための戦いが始まるのである。


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