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俺の彼女はネット陽キャ  作者: りれむ
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プロローグ

りれむです。名前覚えてね。


今は6時間目。

授業、早く終わらないかな。

カッカッと先生が黒板に文字を書く。

幸い、俺は窓際の席だから、外を眺めれる。

体育でサッカーをしている女子が、声を荒らげながら走り回っている。

なんて、呑気に頬杖をつきながら外を眺めていたら、先生が僕の顔を覗いてた。

「おいおい、好きな子でもいたのか?」

僕がかっと赤面したら教室の皆が笑った。

くそう、お前の授業がつまらないんだよ。

先生が目の前にいる状態で授業終了の鐘がなった。

「はーいでは、授業を終わります、宿題は──」

俺はぐーっと体を伸ばして、眠い体を無理やりに起こした。



俺が帰りの支度をしだした時──

「なぁ海亜(かいあ)、好きな子できたって本当?」

俺の中に無頓着な殺意が湧いた。

───死ねよ。

「なわけ」

「えー?本当?本当に本当?」

こいつは俺の友達の森花木(かぼく)

「本当の本当の本当の本当の本──」

「なーんだ、つまんねー。ちな今日遊べる?」

「ごめん、今日は無理」

「なわけ」

「俺の口癖真似すんな」

「どうせネッ友クンだろ?」

「まぁそうだけど」

なんだかんだでずっと仲良くしている友達である。ただ最近ずっと遊べてないから申し訳ないが。

「帰るねーまたねー」

「ほーいまた明日ー」

花木に別れを告げ、帰宅した。


■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫


そう、俺、有山海亜(ありやまかいあ)にはネッ友がいる。

PCを開き、「アリカ」にログインする。

「よっし、ミナトさんやってる!」

彼の名は「ミナト」。戦歴は白星で埋め尽くされ、数多くの☆5アイテム、かっこいい衣装を幾つも持っている、いわゆる「古参」のプレイヤーだった。

俺はミナトさんからパーティの招待が来ていることに気づく。俺は迷わずクリック。ミナトさんのパーティに参加した。

『アリカ、今日はどのクエストをやる?』

ミナトさんから「チャット」が来ていた。

『このクエストがクリア出来ないから一緒にやって欲しいかも〜』

高難易度のイベントクエストを選択した。

『いいけど、敵が強すぎる。アリカは後ろに下がって援護をしていてくれ』

『はい!分かりました!』

俺は魔法使いのキャラ、「赤ずきん」を選択する。魔法での遠距離攻撃もでき、味方を回復することが出来る。俺はよくこのキャラをミナトさんと行く時使っている。

方やミナトさんは、大剣使用のキャラ、「阿修羅」を選択。炎属性の近距離攻撃でミナトさんの愛用キャラである。ミナトさんは以前、『近距離の火力が高いヤツがロマンだろ』と言っていた。ちなみに俺はそう思わない。


そして、ミナトさんとクエストへ出発する。

敵はナルガ○ルガ───に似ている獣のモンスターだ。ミナトさんは敵の範囲攻撃を全てかわし、着々とダメージを与えていた。

俺はというと、ナ○ガクルガの子分のいわゆる雑魚敵を処理していた。いくら雑魚敵でも俺にとってはレベルが高いので、うじゃうじゃいるから手間がかかった。

そうしてようやくミナトさんはナルガク○ガを討った。

『やった!ミナトさん、ありがとうございます!』

『これぐらい大したことないさ』

あ〜〜〜^^ ミナトさんかっけぇ^


クエストから帰ってきたあと、ミナトさんの部屋で過ごし、暫くチャットで会話をしていた。

『あんな強い敵を倒しちゃうなんて、やっぱりミナトさんは格好良いです!』

『経験の差があるだけだ。アリカもすぐ、この程度なら倒せるようになるさ』

こんな会話を続けている時、ふと思った。

ミナトさんと通話してみたいなー。

きっと俺よりずっとイケメンでイケボなんだろうな。その上ゲームが上手いなんて…。恐らくモテモテ。

俺の中でのミナトさんの人物像が描かれる。

そして、ちら、と画面を覗くと───

「マジか…」

そこに打たれていた文字は、

『なぁアリカ、通話しないか?』

俺は天井を見上げた。

なんてったってワクワクが止まらない!

知らない人と通話?そんでもって憧れの人?

ヤバいヤバい、心臓の高鳴りが。

『はい、喜んで!』

『じゃあこのボイスチャンネルに入ってくれ』

『ラジャー』

そうして、ミナトさんがいる、ボイスチャンネルに入った。


『…』

「…」

その通話は無言から始まった。

ミナトさんの声は聞きたいけど、自分も話すとなるとドキドキするなー。

そうして勇気を振り絞って、言った。

「もしもし!ミナトさんですか?」

『もしもし、アリカか?』

は?

完全にタイミングが被った。

ってか、そんなことより─────

女の人の声(・・・・・)が聞こえたんだが。

えっ、えっ


「女ぁぁぁぁああああああ!!!???」

『男ぉぉぉぉおおおおおお!!!???』


これはネット上で始まる、ネット陽キャ(・・・・・・)のミナトとの、恋愛物語である。

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