世界線と僕の考え方
僕はね、すごいんだよ。
口から炎を噴く、大きくて真っ赤なとげとげドラゴンを思い浮かべたり、それを倒す勇者も生み出せるんだ。
でもね。僕は平和主義者だから、この二匹には仲良くなってもらいたい。
だから僕は、造り変える。頭の中のシナリオを。
都合よく。
それは誰かの為じゃなく、頭の中の住民のため。そして僕のため。
……、どうせ、わからないさ。
だってあなたと私は他人だもの。
住んでる世界線が違うんだものね。
無理やり押し付けたら争いになってしまう。
そうして、お互いの輝きは消えていくんだ。
そんなの許さない。
だから、僕は僕の世界線を守るよ。
あなたもあなたの世界線を守って欲しい。
そして、踏み荒らさないで欲しい。他人の世界線を。
それが生きがいの人もいるのだから……。