07-いざ、冒険へ!
当作品での初感想を頂けました!
これからも頑張って行きたい所存!
「これが、ファンタジー ソウル オンラインか.....!」
綺麗で、リアルな建物!
ほとんどプレイヤーと見分けがつかないNPC!
なるほど、確かに他とは次元が違うと言われる訳だ。
現代はまだVRが一般化されたばかり、ゲームだってまだ粗がある。
綺麗だけど違和感のかる景色、グラフィック
カタコト、若しくは途切れ途切れ、同じことしか話さないのが普通のNPC
そもそもVRゲームはフルダイブして自分で体を実際に動かしているように動くのだ。
そこに腕が伸びたり当たり判定がズレるなどのバグが起こったら確実にリアルに影響が出る。
致命的とするバグが多すぎるのだ。
そのバグの数々を解決して製品化する.....そんな狭き門がVRゲームなのだ。当然数は少ない。
そんな問題だらけのVRゲーム界なのが現代のはず、なのに....これはまるで、
「異世界だ...」
とにかくすごい。とにかくすごいのだ。
確かにチュートリアルからその片鱗があったが、そこは草原だったのだ。
それがいざゲームをはじめてみると....
....興奮しすぎた。冷静になろうか、俺。
フッソへの感動はもう満足した。次は街の外へ出よう。
大通りっぽいところを真っ直ぐ進むと大きな門があった。そこからプレイヤーが大量に出ている。
因みにプレイヤーは頭の上にキャラネームが表示されるのですぐにわかる。
っとそんなことはどうでもいいから俺も外へ出よう。
街の外は草原なのだが、意外と混雑したりはしていなかった。
草原が広かったのだ。
最初は沢山来るだろうと草原は大きめに作られているらしい。
だが流石に門の周りはプレイヤーが密集して獲物が居ないので門から離れて獲物を探すことにする。
奥に森が見えるが流石にあそこはまだ早い。
ちなみに、草原はスライムとホーンラビット、森はゴブリンとコボルトが出るらしい。
そこより先は東西南北で状態異常系や魔法系とかが分かれているらしいがあまり調べていない。
正式版になって何らかの改変はされているだろうと囁かれていたからだ。
そうして移動しているうちにモンスターを見つけた。
ホーンラビットだ。
ホーンラビットはチュートリアルで散々戦ったのでサクッと狩る。
俺の目的はスライムだ。
スライムは物理に少し強いくらいの雑魚だがホーンラビットより経験値が美味しいらしい。
スライム、スライムはっと。
....見つけた。
先手必勝ということで早速狐火を連打。5発くらい。
スライムは一瞬で溶けた。2発で倒せるようだ。
ホーンラビットより楽に倒せる。
とにかく狩ろう。
《レベルアップー!だよー!》
レベルアップの通知が来た。
だが聞き覚えのある声だ。まさかあの妖精、通知も担当してるのか?
.....まあいいや。それよりステータスを確認しよう。
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名前 大樽
種族 狐人 Lv2
職業 格闘家 Lv0
HP 20
MP 30 → 40
物力 5 +1
魔力 15
物防 4
魔防 13
速度 13 +1
器用 10
称号
スキル
固有:狐火
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Lv5になるまではMPに振るつもりだ。
勿論狐火を使うためだ。しばらくは狐火の弾幕を使えばいいと思ってる。
そういえば狐火はレベル依存だったから、レベルが上がったことで狐火も強くなっているはずだ。
「狐火!」
青い火が浮かび上がる。
そう、狐火は青い火なのだ。
よく幽霊とか妖怪と一緒に浮いてる青火だ。
それを近くのホーンラビットに当てる。
......うーん少し曲げたり出来るようになった感じかな。
もう1発。
ホーンラビットは倒れない。
威力もあんまりわからないな。
まあ、まだ1レベル上がっただけだしな。
レベル上げていけばわかるだろ。
《レベルアップだよー!わーいパチパチー!》
これでLv5だ。職業Lvも上がっているはずだ。
通知だってちょっと変わったし。
まずは狐火の確認だ。
ちょうど敵対したホーンラビットに狐火を2発。
ホーンラビットが2発で倒れた。
だがその後戦ったスライムには2発当てないと倒れなかったので、威力は1.5倍くらいだろう。
操作性も上がった。結構曲げたり加速させることも出来るようになった。
Lv5ごとに威力+0.5って感じかな?
さて、次はステータスを見てみよう。
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名前 大樽
種族 狐人 Lv5
職業 格闘家 Lv1
HP 35
MP 75 → 85
物力 5 +1
魔力 15
物防 4
魔防 13
速度 13 +1
器用 10
称号
スキル
固有:狐火
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おし、しっかり職業Lv1になっているな。
区切りもいいし、1回街に戻ろうか。
「さて、と」
初期リスポーン地点である街の中心、そこにある大きい噴水に腰掛ける。
ボックスで今回手に入れた素材類を確認してみよう。
レベル上げ中は集中しててナイフを使ってなかったが、それでも素材は手に入る。量は少ないが。
基本的に1個、運が悪いときは1つも素材が手に入らないのだ。
だから基本的にはナイフを使うのを推奨されている。
だがレベル上げが目的なら使わなくてもいいのだ。
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・チュートリアル報酬
・ホーンラビットの角 ×2
・ホーンラビットの肉 ×3
・スライムの粘液 ×10
・スライム水 ×6
・スライムゼリー ×5
・スライムの核 ×3
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チュートリアル報酬?
.......ああ、確かに初めてホーンラビットを倒した時に聞いた気がする。
何も考えずに街の外へ出たから気づかなかったのか。
さて、チュートリアル報酬は......
・初心者用ポーション ×10
・スキル選択権 ×3
おお、結構豪華だ。
特にスキル選択権は美味しい。
このゲーム基本的にスキルはこのスキル選択権からしか手に入らないのだ。
それで手に入ったスキルを鍛え上げる感じだ。
初心者用ポーションはHPを30回復する効果がある。
さて、スキルは何を選択しようか......
2つはもう決めてある。
『鑑定』と『剣術』だ。
鑑定はモンスターの情報をより詳しく見れるスキルだ。
剣術は剣による攻撃のダメージを1.(スキルレベル)倍するスキルだ。剣の扱いに補正とかは無い。
体を勝手に動かされるのはかなりのストレスになるらしいからな。
そして、残りの1つ。
せっかくだしなにか魔法スキルにしてみようかとも思うがなかなかピンと来るものが無い。
何か無いかなーと探してみると1つ面白いスキルを見つけた。
染色魔法というスキルで、付加魔法の一種のようだ。
効果は1つだけ、それも染色できるスキルだけだがそのスキルの効果を『魔力×0.(スキルレベル)倍』の値を上乗せするらしい。
この染色できるというのは、エフェクトがあるか無いかだ。
剣術は剣を振るだけだから染色出来ないが、狐火は青い火だから火を染色出来るということだ。
しかも効果の対象を1度決めると変えられないらしい。
効果は強いがその分制限があるらしい。
俺はこのスキルを取得、対象を狐火にして色を赤にした。
ちなみにこの染色の色はいつでも変えられるので元の青に戻すことも可能である。
さ、次はどうしようかな。
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名前 大樽
種族 狐人 Lv5
職業 格闘家 Lv1
HP 35
MP 85
物力 5 +1
魔力 15
物防 4
魔防 13
速度 13 +1
器用 10
称号
スキル
固有:狐火
剣術New、鑑定New、染色魔法New
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よければ感想、アドバイスや指摘、お願いします!
主人公は、フッソの事はステータス関係を細かく調べて、次に街の周りを、あとはサーっと流し見する感じで調べてました。
※VRゲームが異世界だったとかじゃないのでご安心を。ちゃんと異世界転移させます。
※ファンタジー ソウル オンラインの略称が『フッソ』です。
※モンスターに奇襲は出来ます。ですが奇襲するときはモンスターは敵対してないのでモンスターの情報もわかりません。




