魚に羞恥心は無い
ここは新潟県沖の日本海。
今日も漁船は海を行く。
屈強な漁師たちは今日も仕事に精を出す。
少しでも多くの、少しでも大物を捕らえて家族の待つ街に帰還するため。
網にかかる魚、そのまま船の甲板へと引き上げられていく。
イワシA「なあ、俺らって何かしたか?」
イワシB「いや、何も。普通に生きて海を泳いでただけだよな」
イカ「くコ:彡」
そんな彼らの愚痴をよそに、船は漁港に着き。
魚は種別に分けられ、ある魚は料亭へ、ある魚は食品工場へ送られていく。
魚には己の運命を術もなく、ただ流されるままに生きるしか道は無い。
魚に羞恥心は無い。