第五部
フラィトラガイス――創造の柱
クォルガイス――水の柱
フォルトガイス――火の柱
ハルルガイス――風の柱
サキライガイス――光の柱
ヘルトガイス――雷の柱
シェケロガイス――地の柱
ホルビガイス――腐食の柱
モナラクガイス――闇の柱
クラウノンガイス――時の柱
ターツオァガイス――空間の柱
神の引き継ぎをしている間、もう一つの世界ではフラィトラガイスを封印し直そうと動いていた。
世界移動に巻き込まれた人間の一人――ユートはクォルガイスに会い、女神の試練を受けることでクォルガイスと同等の力を得る。
同様にフォルトガイス、ハルルガイスの試練も受け同等の力を身に着けることで、サキライガイスの複製を作り上げる。
他の二人も同じく、リーンはヘルトガイス、シェケロガイス、ホルビガイスの試練を通過することでモナラクガイスの複製を手に入れる。
もう一人のオーリは試練を受けず、クラウノンガイスとターツオァガイスの力を直接貰い受ける。
三人は協力してフラィトラガイスを封印ではなく消滅させることに成功するが、両世界の力関係は崩れ、お互いに次元を超え世界を引き合い衝突しそうになるところを、オーリがユートとリーンから力を奪い取ることで二つの世界を一つに繋ぐ橋を創り、崩壊を防ぐ。
世界は地上と天界と奈落を残したまま、再び一つになる。
オーリは二つの世界を繋ぐという大事を成したことで創造の力も手にしていた。
天界には濾過装置で最後まで残った六代目の神シロと、濾過装置でシロの次まで残っていたクロ、二代目プラィト以上の力を持つ元五代目シンゴジリツ、そのシンゴジリツに選ばれたネコに、コツイトが切り離した五本の腕と等しい力を持つオーリが加わり、単純な力だけならば初代コツイトが治めていたときをゆうに超えていた。
神が圧倒的な力を持つ時代の訪れであった。