第四部
テリィチェ――四代目神
フラィトラガイス――創造の柱
天界の様子がおかしいことに気付いた人間――シンゴジリツが修行を積み自力で天界まで上がってきて神の力を奪い取る。
また世界に災害が起きる。テリィチェは神の力を失うとすぐに亡くなった。
五代目は地上から天界に昇れるほど力のある状態で神の力を得たので、初代を除けば歴代最強の力を手にしていたが、一人だけだったのでそれに気付くことはなかった。
使いを欲したシンゴジリツだったが、長い間争いの時代が続いた地上ではなかなか優れた人物が見つからず、結局任期中に使いにできたのはネコという子供一人だけだった。
じきにシンゴジリツは自分の寿命が長くないことを感じ取ると次の神を探し始める。ネコを六代目にしなかったのは自分が神をやめたあとも身の回りの世話を続けて欲しかったためであった。
フラィトラガイスの封印を知らなかったシンゴジリツは、濾過装置を作り時間をかけて地上から神にふさわしい人間を探している間に、災害を抑えきれずフラィトラガイスが復活してしまう。
蘇ったフラィトラガイスはひとまず神のいない方の世界へ繋がる扉を創りそちらへ避難する。そのとき三人の地上の人間が巻き込まれてしまう。
地上ではシンゴジリツの濾過装置第一層にて選ばれた運を持つ者、九十八人が天界に導かれていた。
濾過装置第二層にて人の上に立てる者が八人残る。
濾過装置最終層にて力を持つ者が一人が残り、神となる。
六代目――シロは二層目まで残っていた兄弟――クロを補佐として迎え入れる。