第二部
プラィト――二代目神
クラウノンガイス――時の柱
ターツオァガイス――空間の柱
フラィトラガイス――創造の柱
二代目の神――プラィトの世界ではクラウノンガイスとターツオァガイスがフラィトラガイスの封印に力を割いているため少しばかり不安定で、生物が住む世界は雲の上の天界と雲の下の地上に分かれてしまった。
プラィトは天界に住む生物を天の使いとし、世界の安定のため自分の手伝いをさせる代償に、翼という力を与えた。
中でも優れた天の使いである、
愛を司るラウラル、
歌を司るエレクト、
笑いを司るフラッサ、
集いを司るシゥソツ、
温もりを司るエントラ、
智恵を司るテリィチェ、
舞を司るツラース、
眠りを司るヨリィ、
真を司るセクヒィア、
を側近に置き、周囲からは神プラィトと併せて、特に等しく地上に加護と祝福と愛をもたらす者たち、天の子と愛と呼ばれた。
地上では天の使いが翼を広げた姿を逆三角形の記号で簡易的に表し、繁栄の盾と呼んでいた。
基礎が人間だったプラィトは寿命に追われ(それでも神の力の影響で人間の数倍生きていたが)、次の神――アロクカフと交代する。アロクカフはプラィテクトではないものの、それと同じかそれ以上にプラィトと地上の生物のために働いていた。
アロクカフがプラィトから力を受け継ぐ間、二つの世界は大災害に見舞われた。
神の力が不安定になったことでクラウノンガイスとターツオァガイスだけではフラィトラガイスの封印を抑えきれなくなり、フラィトラガイスの力が漏れ出たためであった。
神が三代目――アロクカフに完全に移行すると災害は止まった。