30秒後に意外な結末
なし
思えばつまらない人生だった。
就職に失敗し恋愛に失敗し
早くに家族を失い、多額の借金をかかえ。
一つ誇れることがあるならば、それは俺の辛抱強さ、芯の太さだろう。
常人なら精神が崩壊してもいいような人生。側溝に生きるドブネズミみたいな、いやそれ以下か?
幸せだと思ったことはない。あっても全て忘れた。
ん?こんなふかふかのベッドは久しぶりだなぁ。
くんくん。
花の香り。何だろうここは、楽園かな?
俺はついさっき死んだ。といえ俺自身そんなにやり残したこともないし楽に行けたからそれは良かった。
が、問題は俺の意識が、今も鮮明なことだ。
でもいい。
花の香りから察するにここは天国だろう。
ん?
焦げ臭いぞ??
どういうことでしょう?