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君シリーズ

君の足

作者: 神通百力

君シリーズの六作目です。

 君ってさ、いつも足に毛布を掛けているよね。

 ずっと床に寝そべったままで動かないよね。


 ちゃんと毛布を掛けられていない点が気になるんだよね。

 毛布が沈んでいる感じがするんだよね。


 足が見えていない点も気になっているんだよね。

 せめて足の指くらいは見せてほしいんだけどね。


 僕は見えすぎているって? 確かに僕は見えすぎてすぐに中身が分かってしまうからね。まあ、中身だけで外側がないんだけどね。


 それに体が硬いだって? それは仕方がないよ。僕の魅力であり、特徴なんだからね。まあ、体というよりは骨だけどね。

 

 次のデートの時には毛布は掛けないでほしいな。どうしてかというと君の足を覚えていないからだよ。毛布を掛けている君ばかり見ているからね。


 毛布がなければ君の足がどんなだったかすぐに分かるからね。

 何を怒っているんだい? 愛しているのかだって? もちろん僕は君を心底愛しているよ。


 足を覚えていないのにだって?

 だから、君の足を思い出すために、次のデートの時は毛布を掛けないでほしいんだよね。


 今からもう一度デートしようだって? うん、いいよ。

 それじゃ、毛布は取ってくれるかい?


 ああ、そんな足をしていたね。

 すっかり忘れていたよ。


 やっぱり君はそっちの方がステキだね。

 


 ねぇ、僕の愛しいテケテケさん。


 ――ええ、私の愛するがしゃどくろさん。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 毛布と書いてあったので 室内での事なのかな? と想って居たら・・・ [一言] テケテケさんって海外の人? と想って調べてみたら 全く違いました(泣) 全然、ほんわかストーリーじゃ無い!!…
[良い点] このシリーズも好きなんです。 胸の奥がぞわぞわするのですが、恋する口調は甘く、読んでる内に「彼女はどんな女性だろう?」と頭をひねります。 そして、彼女との最後の掛け合いでやっと正体が解っ…
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