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消えゆくデータと忘れゆく人  作者: 山出幸宏
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蛇川と二匹の大蛇

〈PBR〉蛇川は、光の眩しさと唸り声で、目を覚ました。洞窟の中なのに、奥の方は光っていて不思議に思った蛇川は、目をこすりながら洞窟の奥へと、歩き始めた。蛇川が歩き始めてすぐに、何かの気配を感じた。蛇川が「おい何だ、誰かいるのか」と言った。すると、石が転げ落ちる音が聞こえ、そちらの方を蛇川は振り向いた。しかし、そこには、誰もいなかった。蛇川は確かに気配を感じながら、洞窟の奥へ奥へと、歩き出し、先を目指した。蛇川が、歩き出して三十分がたった時だった、蛇川のスマートフォンに通知が届いた。スマートフォンのライン画面には、「ここは大蛇の住処、危険である。」と書かれていた。蛇川が着いた場所には、たくさんの大きな卵があった。蛇川は、大蛇の卵だとすぐに察知した。蛇川は怖くなってきた。そして蛇川が逃げようとしたその時、歩いて来た方から唸り声が聞こえてきた。蛇川は岩の隅に身を隠した。大蛇の影が見えた。あまりの大きさにビビり、蛇川の足は震えていた。蛇川は震える足を叩き、洞窟の奥へと走り出したのだった。少し走ったところに、大蛇の卵があった場所よりも大きな空間があった。蛇川が上を見上げると、洞窟内に光が差し込んでいた。洞窟はもう行き止まりのようだった。蛇川は逃げるならこの天井の穴だと思ったが、高さがありすぎたのだった。蛇川は、新たな異変に気付いた。何か変な臭いを感じとった。唸り声は、さっきいた大蛇の卵があった場所から、聞こえてきた。するとその時、蛇川の目の前に天井から大蛇が現れた。蛇川は大蛇が二匹いることをすぐに察知できた。卵があったから、これは雄と雌だと。蛇川に呟いている暇もなく、大蛇が襲いかかってきた。その攻撃を間一髪で避け、蛇川は「フォルムチェンジ」と叫んだ。蛇川は黒い虎になっていた。蛇川は、黒い虎の能力はわからなかったが、普通の虎より強化されていることは、感じていた。動きは以前よりも素早くなっていた。容易に大蛇の背後を取ることができた。そして、大蛇に背後から噛み付いた。しかし、牙が喰い込まない。大蛇が蛇川を振り払い、蛇川を丸呑みにした。蛇川は大蛇の胃の中へと吸い込まれていった。蛇川は、五分くらい気を失っていた。消化が始まっているように思った。蛇川は急いで大蛇の胃の中で、「フォルムチェンジ」と叫んだ。蛇川は蛙の毒を利用したのだった。大蛇は、毒に苦しみ暴れ回っていた。しかし、なかなか大蛇はくたばらない。そこで、蛇川はまたフォルムチェンジを使った。蛇川は、像になった。その瞬間、大蛇が破裂した。そして大蛇の胃の中から、蛇川が現れた。そして、大蛇の頭を一踏みし、決着が着いた。しかし、まだ気配は残っていた。そう、最初に出くわしかけた、大蛇だ。その大蛇が蛇川の前に現れた。先ほどの大蛇よりも少し大きめだ。蛇川は長い鼻を使って大蛇を捕らえようとした。しかし、大蛇はそれをスルリとかわした。そして、蛇川の鼻に大蛇が噛み付いた。そして蛇川は、一瞬の隙に完全に大蛇に巻き付かれてしまった。身動きがとれない状態の蛇川は、どんどん締め付けらていく。その時蛇川は、ふと思い出した。まだ使っていない、フォルムチェンジを、そして叫んだ。貝の防御能力を取り込み、締め付けを防ぎ、大蛇の締め付けから脱出した。そして、像の姿から黒い虎の姿にフォルムチェンジした。蛇川は距離を長くとり、勢いよく大蛇に向かって走り出した。蛇川は炎を纏っていた。炎を纏った黒い虎は、大蛇に突っ込み、大蛇を貫通した。そして、その勢いのまま、天井の穴にジャンプし、洞窟から脱出した。洞窟の中からは、岩が崩れる音がしていた。蛇川が脱出した場所に看板があった。その看板には、「能力強化可能」と書いてあった。看板の横には店らしき建物があった。蛇川のスマートフォンに通知が届いた。「そこは、メモリーズカスタムの能力強化を可能とした場所、メモリーズカスタムは他にも用途を変えて多数存在する」と書かれていた。早速蛇川は能力強化をするために、店に入った。蛇川は、大蛇の能力を手に入れ、その他にも黒い虎の能力の強化に加え、蛙の毒強化と、貝の防御力強化、そして像の強化。像は白い像にフォルムチェンジできるらしい。蛇川のスマートフォンに新たな通知が届いた。そこには、「メモリーズアイランドへ向かえ」と書かれていた。蛇川は休む間も無く歩き出した。

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