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消えゆくデータと忘れゆく人  作者: 山出幸宏
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蛇川が迷いこんだジャングル

〈PBR〉ここは、ジャングルの奥地みたいなところであった。気が付くと目の前には、原生林があり、川が流れていた。生物たちの鳴き声も聞こえてきた。そこにいた男は、蛇川という男だった。蛇川自体どうやってここに来たのか、覚えていない、というよりわからなかった。蛇川は、何故こんなところにいるんだと、思っていた。すると、その時何かの気配を蛇川は感じて、草むらに身を隠した。蛇川の目の前を大きな黒い豹が、歩いていた。蛇川は息を殺し、黒い豹が通り過ぎるのを待った。蛇川の目の前から、黒い豹が通り過ぎた時、蛇川は足を動かしてしまい、石を踏む音を鳴らしてしまった。大きな黒い豹は、すぐにこちらの気配に気付いた。そして、勢いよく蛇川の方に向かってくる。蛇川は、やばいと思い、全速力で走り、逃げようと試みた。だが、すぐに黒い豹に追いつかれてしまった。大きな黒い豹は、雄叫びを上げて、もう一段階大きくなった。蛇川は足が竦んで動けずにいた。蛇川は、黒い豹の雄叫びに負けぬくらい、大きな声で「動け、動け、足よ動けー」と叫んだ。すると蛇川の足は、少しずつ動きだした。その時には、もうすでに黒い豹の牙が蛇川の足を、捕らえていた。蛇川は、恐怖のあまり、痛みを感じていなかったようだったが、絶叫した。そして、蛇川は「フォルムチェンジ」と叫んだ。すると次の瞬間、大きな黒い豹は倒れた。蛇川も、その場に崩れ落ちた。蛇川が使った、フォルムチェンジは、蛙、そう毒蛙だった。その毒は強力で、蛇川の血を口にした、大きな黒い豹は一瞬で、毒が回ったのであった。蛇川は、「ふぅー」と溜め息を吐いたが、次の瞬間、忘れていた足の痛みに気付いた。すごい量の出血だった。とりあえず、蛇川はヤシの葉みたいな葉っぱを足に巻いて、応急処置をした。しかし、痛みは消えない状態には、変わりなかった。少し休もうと、蛇川は岩の後ろに移動した。その時、また何かの気配を蛇川は感じた。今度は何だ、と思いながら、また息を殺して待った。すると、岩に隠れているというのに、すごい鼻息が聞こえてきた。蛇川はまた厄介な奴がきたと思っていた、その時岩の上から大きな影が、蛇川の頭上を飛んでいった。そして、蛇川の目の前には、大きな黒い虎が立ちはだかっていた。黒い体に、黄色い模様の大きな虎だった。珍しいというより、見たことない、虎だった。蛇川は、今度は迷わず、「フォルムチェンジ」と叫んだ。蛇川が、フォルムチェンジしたのは虎だった。虎対虎の対決だ。黒い虎は、蛇川のフォルムチェンジした、虎より一回り、大きかった。黒い虎は、蛇川に勢いよく噛み付いてきた。牙が蛇川の左足にくい込んだ。さっき応急処置したところの足だった。蛇川の動きが、より一層鈍くなった。蛇川は、相手の虎が噛み付いてくるのを待って、自らは動かなかった。そして、黒い虎がまた噛み付いてきた。その瞬間、蛇川は後ろに下がり、逆に黒い虎の首元目掛けて噛み付いたのだった。見事蛇川の牙は、黒い虎の首を捕らえたのであった。そして、蛇川は蛙のフォルムチェンジの力を借りた。黒い虎に牙を通じて毒を送り込み、五分くらい黒い虎は、もがいていたが、その後その場に倒れた。蛇川も重傷だった。足をひこずりながら、蛇川は休む場所をさがしていた。三十分くらい、歩いたところに、大きな洞窟があったので、そこで休むことにした。洞窟は奥まで、つづいているようだった。痛みが消えるまでは洞窟の入り口付近にいることにした。何故奥に行かないかというと、蛇川はまた洞窟の奥に気配を感じとっていたからである。洞窟の奥に光る穴が見えていた。それは、まるで蛇が掘った大きさくらいの狭い光だった。蛇川は、蛇の巣かと思い、また恐怖に怯えていた。休憩できないと、思っていた蛇川であったが、気が付くと深い眠りに落ちていて、起きた時には、もうすでに夕暮れになっていた。この時間帯に、ここからまた歩くのは、危険だと思い、蛇川はまた洞窟で深い眠りに落ちていった。

洞窟の奥からは、光とともに、大きな唸り声が響いていた。

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