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消えゆくデータと忘れゆく人  作者: 山出幸宏
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成人式を迎えた者たち

〈PBR〉これは、ある二十歳の者たちの物語である。


〈PBR〉ある一人の二十歳の男は、一ヶ月後に成人式を迎えようとしていた。その男の名前は犬塚力也【いぬづかりきや】という。犬塚は地元の工業高校を卒業後すぐに、地元の工場で勤務していた。就職難ではあったが、なんとか採用されたのである。犬塚は、希望通りのところで働いていて、その持ち前の明るさで周囲からの評判も良かった。友達もかなり多い。何不自由ない生活をおくっていた。


〈PBR〉この男もまた二十歳、一ヶ月後に成人式を迎えようとしていた。この男の名前は猪野剛【いのつよし】という。猪野は地元の私立の高校を卒業後、地元で大学ライフを楽しんでいた。猪野は真面目すぎるくらい真面目だが、頭はきれない。そう頭は良くなかった。しかし、友達は多かった。


〈PBR〉この男またまた、二十歳だ。この男の名前は蛇川誠【へびかわまこと】という。蛇川は地元の普通科の県立高校を卒業後、県外で就職していた。工事の設計、発注が仕事内容だ。もちろん現場にも出る。応力があり、優秀だった。地元の友達とは仲が良い。


〈PBR〉ある一人の二十歳の女は、一ヶ月後に成人式を迎えようとしていた。その女の名前は、猫田聡美【ねこたさとみ】という。猫田は地元の普通科の市立高校を卒業後、夢を追いかけるため進学もせず、就職もしなかった。一応バイトはしている。そう、フリーターだ。友達はかなり多い。


〈PBR〉この女もまた、二十歳だ。この女の名前は大鳥飛鳥【おおとりあすか】という。大鳥は、スポーツ万能だった。県外の私立の高校を卒業後、専門学校へ行った。美容師専門学校だった。地元と県外を合わせ、友達はかなり多い。


〈PBR〉この女もまたまた、二十歳だ。この女の名前は蝶野葉子【ちょうのようこ】という。蝶野は定時制の高校に通っていた。卒業後は実家の農家を手伝っていた。印象は物静かでおとなしそうな印象だった。友達は少なかったかもしれない。


〈PBR〉一ヶ月が過ぎた。本日が成人式本番だ。みんな各々に、スーツ、袴、振袖、バッチリキメていた。カッコよく、美しく見えた。成人式は毎回荒れるらしいが、今年は荒れずに、無事終了した。終了してからの全体の記念撮影やら、個人的な記念撮影やら、お喋りをしている声も。賑わっていた。田舎が華やかに感じた瞬間だった、「地元はいいなぁ」と心の中で一言言ってみる。久しぶりに会う友達が多かったので、お喋りが絶えなかった。時間は、過ぎるのは早く、もう夕方だった。いったん家に帰り、各々は同窓会に行く準備をしている。集合時間は十八時からだ。「十八時スタート」と犬塚は言いながら、仲が良かった友達と同窓会前に一杯の酒を交わしていた。そう、これが一次会だから、同窓会は二次会だった。もうほろ酔いで気分が良く、出来上がった状態で参加した。一次会ではかなり喋ったが、楽しいからまだ、喋りは止まんない。同窓会でもこの調子で楽しもうと思っていた。

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