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プロローグ
春ですね。
とびっきりきゅんきゅんな小説を書きたいと思っていますので、お付き合いくださいm(_ _)m
佐野優樹菜、15歳。明日から、高校生です。
中学校ではいろいろあったけど、楽しかった。充実した生活だったと思う。
これから始まる高校生活が、大人になった私にとってかけがえのない記憶になることを願って、私は高校生になりたい。そして、めいいっぱい楽しみたい。高校生にしかできないことを、いっぱいしたい。
だって、人生でたった一回しかない、高校生としての瞬間だから。
「優樹菜、準備した?」
今日だけは、仕事を休みにして入学式に来てくれようとするお母さんの声。その気持ちだけで、十分だよ。
私は、仕立てたばかりの制服を着て、ネクタイをつける。新しく買ってもらったカバンにローファー。鏡を見て、準備オッケー。
「できた!」
私、佐野優樹菜。今日から、高校生になります――――!