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竜の異世界での過ごし方  作者: たろっと
異世界転生編
4/17

第4話 シリアスって結構突然くるものだよね!

ちょっぴりグロ注意です!

そして主人公がなんだか悪者で突然のシリアスモード?です

シリアス&微グロが苦手な方は軽く飛ばしてご覧下さい

そして、重い話はこの話だけで次回からは再び明るい話になります!

草木が生い茂る森の中・・

俺は3匹のゴブリン達に見つからないように

背の高い草の影に隠れていた。


目の前にいる他2匹のゴブリンよりも背か高いゴブリンの手には

何とも愛らしい緑色のリスが握られ、今まさに食事されそうになっているものの

ジタバタと暴れてゴブリンから逃げようと必死になっている。


『(さて、助けようと来てみたものの、どうしようかなぁ)』


ゴブリン達を見て内心溜息をつく俺・・そう

この場に着くまでにリス救出の方法を考えてみたものの

ハッキリ言って全く思いついてはいなかった。


こんな(自称)中型犬サイズの子竜が子供サイズの怖い顔をした

ゴブリン×3に勝てる方法など俺の貧弱な頭では

全くもって考え付かなかったのである。


『(マジ無計画にも程があるだろ俺)』


自分の無計画さに呆れながら

やはり此処から引き返そうかと考えたその時だった。


「きゅ!きゅいぃぃ!!」


甲高い小動物の悲鳴が聞こえ、とっさに見ると

緑色のリスに向かってゴブリンが大きな石を振り上げている処であった。


石はリスの頭目掛けて振り下ろされる・・

恐らく当たればリスの小さい頭は軽々と砕け間違いなく即死だろう・・

リスは諦めたのか体を震わせて小さな目をギュッと閉じた・・


俺は、その光景を見た瞬間

考えも葛藤も作戦も何一つ関係なく

背の高いゴブリンの前に飛び出した・・


【新しいスキルを取得しました】


何か声が聞こえた気がしたが今はそれど頃では無かった

しかし急に視界が広がり、現実感が薄れてゆく・・


突然、飛び出してきた俺に驚いたのか

リスと石の両方を放り出しゴブリンは悲鳴を上げて尻餅をついた


「ぶ、ぶおおおおぉ!!??」


少し離れた場所にいる2匹も驚いたように目をカッと見開いている・・


本来なら此処で威嚇でもみるのが普通だろうが

俺は殺されるかもしれないという恐怖から

止まる事無く背の高いゴブリンに向かって駆け出した


背の高いゴブリンは悲鳴を上げて逃げようとするが

腰が抜けてうまく走りだせないようでジタバタと無様にもがく・・


そんなゴブリン目掛けて飛び掛り

力任せにゴブリンを押し倒す・・


押し倒されたゴブリンは醜悪な顔を更に歪ませながら

必死の顔をして、俺の頭を拳で何ども殴りつけようとしてくる


・・・・しかし


  パキィィィィン!


ゴブリンの拳はすべて、あの不思議現象によって

阻まれて逆に手からダラダラと緑色の血を流していた


『(ゴブリンの血って緑色なんだな・・)』


俺はかなり場違いな事を考えながら、ゴブリンの腕に噛み付く・・


「ぶぎゃぁぁぁぎゃぁぁ!!!!」


ゴブリンはあまりの痛みに目を見開き高い悲鳴を上げ

俺を引き剥がそうと首に掴みかかる

しかし、片手では大した力も無く俺を引き剥がす事が出来ないようだ


俺は、目の前で痛みに喚くゴブリンを見ていたが

何だかフィルターが掛かったように別の場所で起こっている出来事にしか思えなかった。

例えるならテレビで映画を鑑賞しているような気分である。


罪悪感も何も抱く事無く

俺は口に銜えている物に力を籠め力任せに引き千切った・・


その瞬間、ゴブリンの腕・・否、腕のあった場所から(おびただ)しい量の血が流れ

あたり一面を緑色に変えてゆく・・


次は何処を噛んでやろうかと俺が一度顔を上げた時背中に鈍い衝撃が広がった

後ろを見ると半泣きのゴブリンが2匹、その辺に落ちていたであろう

細い木の棒を使って俺の背中をポコポコと叩いていた・・


「ぐけけっ!ぐけっっ!!」

「ぐぐきゃ!!ぐきゃきゃっっ!!」


何か必死に叫んでいるが俺には全く分からない・・

痛みは無く衝撃だけだが2匹の喚きが

煩いから黙らそうと視線を2匹に向けると


「ぶおっぎゅぶっ!!!」


大量出血で虫の息であった背の高いゴブリンが

2匹に向かって鋭く叫んだ・・


二人はソレを聞いて反論するかのように何か叫ぼうとしたが

その反論の叫びらしきものは唐突に止まる・・


何故なら、それは俺が背の高いゴブリンの首を引き千切ったからに違いない

ゴロリと背の高かったゴブリンの首が地面に落ちる・・


地に落ちたゴブリンの首は何かを訴えるように

2匹の方をじっと見つめている・・・


「ぐきゃ・・・ぐぎゃきゃ・・」


一匹のゴブリンが呆然としたように首を見つめる中

もう一匹は俺を鋭く睨みながら細く頼りない木の棒を構えている・・


「ぐけ・・ぐけけけ!!」


呆然としているゴブリンに棒を構えたゴブリンが何か叫ぶ・・

ソレを聞いたゴブリンはハッとして何度も頷きながら方向を変えると

俺から一目散に逃げ出した・・・


『(あ、逃げるんだ・・)』


俺は逃がさないとばかりに棒を構えたゴブリンを避けて

逃げ出したゴブリンを追いかける・・


だが、俺が警戒していたのが馬鹿のようにゴブリンは遅かった

ノロノロと必死に走るゴブリンに容易く追いついた俺は

その足に噛み付きゴブリンをあっさりと放り投げた


「ぐぎゃぁぁ!!」


放り投げられたゴブリンは

顔から地面に落ちゴロゴロと転がる


俺は倒れたゴブリンに向けて素早く飛びかかった

後ろの方で何やら叫ぶ声がするが無視である


転がったゴブリンの上に圧し掛かりその首に喰らいつく

たったソレだけの事で今まで叫んでいたゴブリンはアッサリと静かになる


最後の一人を倒そうと後ろを向くと

棒を構えていたゴブリンは此方を泣きながら睨んでいた


そして、奇声を上げながら此方へ突っ込んでくるものの

その動きは気迫だけであって極めてその動きは遅かった。

俺は、ヒラリとゴブリンを避けすれ違いざまに爪でゴブリンの喉元を抉る


「ぐ・・・・・ぎ・・」


ゴブリンは首を押さえて呼吸が出来ない苦しさにもがいたあと

パタリと倒れソレっきり動かなくなった・・・


俺は、そんな3個のゴブリンの屍をぼんやりと眺めていたが

暫くすると視界から現実味が戻ってくる

それと同時に恐怖が沸き起こった・・


『グル・・グルルゥ?(コレ・・本当に俺がやったのか?)』


自分が、まるでテレビを見ているような感覚で

このゴブリン達を倒したのだと思い出すと改めて背筋に冷たいものが奔る


俺は一体如何したのだろうと軽く落ち込みながら鱗に覆われた手を眺める

前世では、平和主義者だった筈の自分がこんな残酷に生き物を殺せるなんて思ってはいない

考えられる事は、この世界に竜として生まれたことが自分の何かを

変えて狂わせてしまったのかもしれない。


数十時間前までは、ただ竜に転生した事実を

楽しんで楽天的に何とかなると明るく考えていたが

この世界は俺が思っているより厳しいのかも知れない・・

俺はそんな事を漠然に考え、項垂れる


『グルルゥ、グルゥ?(コレから、どうしようかな?)』


小さくそう言ったとき


  ポスン


何か軽くて柔らかいものが頭にくっつく

なんだろうと頭を上げると

くっ付いていたものがポロッと落ちる


落ちたものを見るとソレはゴブリンに食べられそうになっていた

緑色の何とも愛らしいリスモドキだった。


リスモドキは俺の前足付近をうろちょろして


「きゅいぃい!」


元気に一声愛らしく鳴いた

俺にはその一言が“助けてくれてありがとう”と言ったように聞こえ

迂闊にも泣きそうになってしまった。




深い深い森の中・・

3匹のゴブリンの屍が転がる中

黒竜はゴブリンの緑色の血に塗れながら

静かに佇んでいた、そんな黒竜の足元を

絶滅していると世界で考えられていた

カーバンクルが一匹楽しそうに駆け回っていた

それは後、英雄の盾と呼ばれ黒竜とは長い付き合いになることを

黒竜もカーバンクルもお互い知りはしない事であった。

重い?話終了です!

次回からはもっと明るく冒険します!

スキルについては近々出てきます!

そしてもう少ししたら冒険者様が出てくる予定ですので

頑張って制作していきます!

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