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宇宙船、墜落
動物たちが、大騒ぎしている。皆、動揺しているのだ。
タニアは、それらを見届けながら、爆発現場へと、走った。
風を切る。
タニアは、疾風のごとく走った。
そして……。
何かが、落ちている現場にたどり着いた。
ゴオオ……
そこは、わずかに、炎が出ている。
あるのは、何かの大きい物体。
「なにかしら?これ……」
タニアは、ゆっくり物体を見回す。
それは、天気のいい、太陽の光で銀色に輝く。
いくら見ても、タニアには、これが何なのか、見当もつかなかった。
恐る恐る、触ってみる。
爪を立てると、嫌な音がした。
顔をしかめるタニア。
そのまま、物体をつたう。何もないと思っていたが、
「?」
何か、丸い突起物があった。
おっかなびっくり、触った。
グイイイ……ン。
そんな音と共に、銀色の物体の一部が開いた。
中を覗くタニア。赤い地面が続いている。
タニアは、中に足を踏み入れた。




