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自然との共存


 明くる朝、


 準備運動中のタニア。

 丁度、時間で言うと、八時頃だ。


 「キュッキュル……」


 リスだ。朝の挨拶に来たのだろう。コリコリ、と、木の実を口に頬張りながら、


 「あら、おはよう、リス」


 タニアは、体操しながら、


 「準備体操、一緒にする?」

 「キュッ」


 リスは、そう鳴いて頷いた。


 「じゃあ、一緒に」


 ささっ、さっさっ


 体操をするリスと、タニア。

ひとしきり体操したら、リスと別れて、魚とりをする準備をしだすタニア。


 「さあて……と」

 

ザブンッ!

 ボコボコボコ……、

 

自由自在に泳ぐタニア。

慣れた泳ぎ方をしていて、魚と間違えそうである。

彼女はモリを魚に向かって投げた。

 ぷすっ

 見事に、大きい魚を捕えた。

 

ザバン!

 

海から、顔を出すタニア。


 「ふー」


 そのまま、平泳ぎで陸まで戻る。

 パシャパシャ……。

 陸に上がると、タニアはモリを置いた。

そこには、三尾の色とりどりの魚が刺さっている。

 彼女の長い黒髪は、光り続ける、太陽によって自然乾燥される。

 魚を焼く。棒を魚に刺し、火の傍に突き刺し、焼けたら、それに食らいついた。

 

ムシャムシャ……。

 

それは、彼女にとって、基本的な食事であった。

 食べ終わり、大きく伸びをすると、タニアは歩き出した。

 朝の見回り。である。

 「ホッホッ……」

 最初に出会ったのは、オランウータンの家族だった。

 「おはよー、ウータン」

 タニアは、優しく声を掛けた。オランウータンの家族も、タニアに会えて嬉しそうだ。

 更に進むと、

 「コツコツ」

 キツツキ、である。

 「おはよう、キツツキさん、元気?」

 「キーキー」

 元気な様子。機嫌のよいタニアは、木にひらり。

 

キーキー、

 

彼女も、キツツキ語を使える。キーキー、暫くの間、言い合っていた。

 

「じゃあねー」


 タタタ―っと、走り去るタニア。




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