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俺の彼女や妹が寝取られそう  作者: 流離の風来坊
NTR攻防戦

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17/22

第17話:最終回 コバヤシ君の説教

 一週間後


 学校の食堂、4人でいつもの席に座っていた。


 (ヨシタカ)

「平和ですねー」


 小林(ミキオ)

「なぁ、オレたちのいた世界って、お前の夢の中だったんだろ?」


 俺

「あ、今日も天気がいいなぁ、ポカポカしてるよー」


 小林

「俺たちをお前の勝手な夢に巻き込むなよな。マジで」


 瑞葉(ミズハ)由愛(ユアイ)

「「……」」


 小林

「正直、空間魔法のスキル覚醒とやらで驚きすぎて、ツッコミするのを忘れてたんだが、空間魔法は使えないんだろ今は?」


 俺

「はい」


 小林

「俺たちがいたところは、お前の願望が詰まった、お前の大好きな夢の世界だったんだろ?」


 俺

「はい、そうです」


 瑞葉&由愛

「「……」」


 瑞葉

「ギャラクシアン・エクスプロー……」


 由愛

「おねえちゃん、ソレやめて」


 小林

「恋人が寝取られる夢なんざ見るんじゃねーよ。妹の由愛ちゃんまでNTR危機があったんだぞ」


 俺

「面目次第もございません」


 小林

「性癖が歪んでんじゃねーの? まだ高校生だぞオレたち。恋人や大切な妹を寝取られる性癖ってさ、どうなんよ、そこんとこ」


 俺

「ごもっともです、自覚が足りませんでした」


 瑞葉&由愛

「「……」」


 小林

「で、最後の電話の相手、誰なんだ?」


 俺

「たぶん大学生の兄さんだと思います。鉱泉宿で出会った人かと」


 小林

「神様って呼んでいたな? 神なのか、マジで」


 俺

「たぶん正解だと思われます」


 小林

「NTR願望を実現してくださる神様ってか」


 瑞葉

「義孝君、また神様の気分次第で転送されたりしないの?」


 俺

「僕もやり方が分かりましたから、次は直ぐに帰れると思います」


 瑞葉

「……夢だったらさ、好きなこと出来るよね? 例えば木下先輩じゃなくて義孝君、あなた自身がNTR相手なら私まだ許せたよ……」


 俺

「はい、配慮が至らず申し訳ありませんでした」


 由愛

「……私の相手、木下先輩ヤダ絶対。どうしてあんな人を……」


 俺

「申し開きもございません」


☆☆☆☆☆


 丁度、食堂の出入り口から爽やかそうなイケメンが入ってきた。僕たちの方を向くとスタスタと歩いて来る。そして……。


 イケメン木下

「あの、村越瑞葉さん、好きです。付き合ってくれませんか?」


 瑞葉

「私、彼氏がいます。そして貴方は絶対に嫌です」


 イケメン木下

「それでは西之原由愛さん、好きです。付き合ってください!」


 由愛

「ダメです。すぐ別の女子に声掛けするなんて生理的にアウトです」


 イケメン木下

「辛辣なお返事、ありがとうございました。お時間を頂戴して誠に申し訳ございませんでし」


 腰を直角に、しっかり頭を下げションボリした木下くんは食堂から出て行った。


 小林

「……彼もまた、ある意味で義孝の被害者の一人という事か」


 俺

「……」


 由愛

「……お兄ちゃんのばか」






【Fin】



☆☆☆☆☆



義孝「やあ、君たち美人さんだね。名前は何ていうのかな? スマホのID交換しないかい?」

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