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健全な人に擬態している

なんでこんなメンタルになったのか

振り返ろう



思えば小学生のときから不安は強い性格だった

それが兄からの性的虐待のせいなのか、

小学校で一部の人間から受けたいじめのせいなのか(周りの人が助けてくれたり、当事者と最後に仲良くなったりしたので自分としては平和な思い出になっている)

分からない。


中学生のときも人から嫌われる事にすごく恐怖していたけど、でも自分の意見を捻じ曲げるのも媚びるのも嫌いだったから、思春期ってそんなもの。


体調に変化があったのは高校の頃か。

高一で部活が凄く忙しくなったとき、生理が止まらなくなった。数ヶ月だらだら続いてた。

高二で授業中に居眠りするようになって、動悸と息苦しさがあった。毎日微熱ぽくて、倦怠感があったけどそれが当たり前なんだと思ってた

高三の秋では燃え尽き症候群になってしまって、机に向かうだけで涙が出てきた。あれだけ頑張れていたのに。成績も3桁から一桁に上がったのに。

結局、国公立医学科なんて無理だったから国立の歯学部に行くことになった。



大学では初めて武道系の部活に入った。

初めての上下関係。慣れなくて、怖くて、イライラしたけどそれが逆に染みついた。

その時、生意気な自分じゃやっていけないと思った。そして自己主張を磨く代わりに黙る優等生になることを学んでしまった。


思っている事よりも求められていそうな事が先に口をついて出てしまう。


そうして柔和な人、穏やかな人という印象を与えられるようになった。



そして、新社会人になった今。

自分がなくて困っている。尖っていない人間は職場に必要とされる事もない。嵌合する所がないから。


他者評価、他者評価。  


他者評価というものほど曖昧な虚構はない。

主語とタイミングによって流動する評価基準


磨きをかけてどんどん無くなる自分


それでも求められる意見


答えられない結果、評価は下がる



そして体調もそう。

花粉症かと思いきやの喘息。

改めて毎朝感じる動悸、息苦しさと倦怠感

どう頑張っても頭に血がまわってない。

頭に酸素が足りていない。


こういう不調って他人に共感されにくい。

毎日あって毎日感じているからこそ頻繁に訴えても「不幸自慢」になるだけで、しまいには軽視されていく。

循環器内科、脳神経内科、呼吸器内科でもだめ。

原因不明の不定愁訴。



メンタルが原因だとしたら心療内科?


本当にうつ病って病院が必要なの?

行けば本当に治るの?

酒が入るたびに死にたいって、

1人になると笑顔が崩れて過呼吸寸前で咽び泣いてるって、こんな不健全な自分が精神科に行く必要がることは明らかだろう


でも行けば治るの?そうじゃないなら、

まだ「自分は正常、普通の人間」っていう幻想に浸って健全な人達に擬態して今日も生活した方が「健全」に近い気がして、明日もそうして生きていく


 



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