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Connected Stories ~繋がる物語~  作者: requto
7章:コネクト
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第八十九話:再会

語り:レヴァイ


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

気づいた点もあったが確定情報得られず

気を取り直して都市を目指すことに

その先に再会が待っていることに期待しつつ

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

「明日には技術都市レイセリオに到着する」

夕食後、アンキセス殿が言う。

「・・・うん。一応うちのほうから連絡はしてくれてるらしい」

ラウニィ殿が補足。

「では、出迎えがおられるのでござるか?」

一応聞いてみる。

「・・・うん。出発前に聞いた。秘級技術士がくるって」

なんであるかその称号は?

拙者とレクス殿が首をかしげていると、アンキセス殿が説明してくれた。


「秘級技術士というのは、レイセリオでも特別な技術士に送られる称号のことだ。

どの大陸でもそうだが、メイルは時代が進むことによって形態を変えていった部分がある。

その称号をもつ技術士は、それ以前のメイルに使われていた技術を継承している人たちのことだよ」

なるほど。

「アースもそうだが、レヴァイのメイルも一部に関しては恐らく旧時代の技術が使われていると思われるそうだ。一緒に見てもらうといいと思うよ」

なんと。

「・・・知らなかったでござる」

「・・・自分のメイルだろうに」

「まあ、彼の事情を聞いてるから理由はなんとなくわかるけど」

レクス殿がフォローしてくれる。

うむ。勝手に持ち出したものであるからな・・・。



そうして、一応技術都市についての情報を教えてもらいつつ迎えた翌日。


その都市は姿を見せた。

進行方向から見ると、少し丘を下った先にあるよう・・・なのだが。

「丘の上から見えていた塔・・・それが都市の中心に立つものだったなんて」

レクス殿が唖然としている。

拙者も同意見でござるよ、それ。

遠くから徐々に見えてきたのだが一向に都市の姿が見えない。

そう思っておったら坂道になっていたようで、そこから下りに入るところで都市の全貌が見えた。

つまり、遠目でもわかるくらい塔が異常に高いのである。

「・・・うん。最初はみんな同じ感想」

ラウニィ殿が頷く。彼女も最初見た時驚いたそうだ。

その表情があまり想像できぬのだが。

「ついでに教えると、あの塔に人が住んでないよ」

なんと!?

「じゃあ、あれはいったい・・・?」

「大気中にある魔力を少しずつ吸収するための塔だそうだ。その魔力を使って都市全体のエネルギーとしているとか」

なるほど。ならばあの巨大差にも納得である。

というのも・・・都市というだけあって通常の街とは違った作りとなっておる。

まず、規模がそれなりに大きい。

ファルサラ王国の交易都市、拙者がトロア殿たちと出会った街が規模として近いかな。

それでいて、建物の密集している地域と分散している地域が明白に分かれておる。

中心に行くにつれて分散しておるな。

入り口は・・・3か所であるか。


「あれがレイセリオ。塔のそばにある一番大きい建物が議会場。都市を統括する議員たちがいる場所だ。周りに分散してあるのが技術士たちの、外側に密集しているのが一般人のそれぞれ暮らしている場所になる」

アンキセス殿が説明してくれる。

それに合わせて、ラウニィ殿が奥の方を指さす。

「・・・うん。議会場のそばに行くほど技術士の位も高い」

なるほど。

つまり、我々の会う予定の方は奥の方にいるのか。


そう思ってさらに近づくと・・・正面入り口に1人の男性が立っていた。

そこそこご高齢か・・・うむ。佇まいから秘級と呼ばれる貫禄が伺える。

あの方が・・・と思っておったら

「・・・うん?聞いた話だと女性のはず」

ラウニィ殿が首をかしげている。

どういうことであるか・・・?


と思っていたら、正面入り口の横にある恐らく人用の入り口。

そこから1人の女性がでてきた。

それに気づいた男性が女性に近づいて・・・。

なにやら話しておられるようだが、女性が頭を下げている。

・・・ぬぅ。どういう状況でござるか?


そんなことを考えながら、さらに近づいてなんとなく容姿が見えてきたときでござる。


「あっ!!」

拙者は声をだしていた。


「どうかしたか?」

アンキセス殿が聞いてくる。

それに気づかず、拙者はその頭を下げている女性に意識が集中しておった。


・・・間違いない。




「ようこそ、技術都市レイセリオへ」

トレーラーから降りると、にこやかな笑顔で男性が出迎えてくれた。

「わしは「って、あーっ!」となんですか!?」

自己紹介しようとしたら、その横から大声が上がったでござる。


以前会った時と同じく、赤いロングヘアーの元気有り余っていそうな人。

だぼっとした裾の長いジャケットみたいな技術士の服を着ておられ、わかるくらい、主張している部分も健在でござるな。うんうん。



気を取り直して、その子が驚いたって顔をしながらこちらを指さしている。

どうやら、向こうも覚えてくれていたようでござるな。

「やはり、あの時の女性でござったか」

そう言いながら、首から下げていたメダルを外す。

そしてそれを差し出すと、「あーっ!」と再度大声が上がった。

「やっぱり!あの時の人だ!」

「・・・どうやらお知り合いのようで?」

「ううん。一度会っただけ」

「でござるな」

「うん?」

男性が少し首をかしげている。

なので、かいつまんで説明。かくかくしかじかと。

「・・・なるほど。拾っていただいただけでなくわざわざ届けていただけるとは、ありがとうございます」

そう言いながら男性は頭を下げ・・・隣の女性に拳を打ち下ろした!?

「いったーっ!!」

頭を押さえて、うずくまる。

「・・・流れるような動きで拳を打ち込む。慣れておられるようでござるな」

「ええ・・・しょっちゅう落としておりますので」


どうやら、あの時だけではなかったようでござった・・・。



港町ラスティアートで一度だけであった女性との再会は、痛そうなげんこつと共にであった。


技術士の位


秘級:過去から現代に至るメイルに関する技術と知識を継承受け継いでいる人物に与えられる称号。

   別大陸のメイルの知識も収集する役目を与えられている者もいる。

   「受け継いでいる」ということから推測できるだろうが、代々の継承制である。


特級:秘級には劣るが、それでも過去のメイルに関する技術と知識を持っている人物に与えられる。

   こちらは継承制ではなく、秘級技術士がその技術を教える弟子と認められた時に与えられる。

   またその技術や知識を習得したと認められた時「新しい秘級技術士」として登録もされる。


上級:並の技術士として最高の技術と知識を習得したと認められた者に与えられる称号。

   特級と間違えられる場合もあるが、上級が習得する技術に「過去のメイル」に関するモノはない。

   また、上級全員が特級になれるわけでもない。その中でも限られた人物のみ。選考基準は各秘級技術士によって変わる。


中級:一人前として認められた技術士の称号。

   この称号を持たないと、技術士と名乗ることもその仕事を受けることもできない。


初級:技術士を目指すものに与えられる称号。

   見習い。中級以上の技術士の補佐を行ったり、その監督の元、簡単な作業を行いつつ経験を積む段階。


なお秘級が継承制とあるが、スタートラインは全員初級からである。


普通の流れ

初級→中級→上級→特級(一握りのみ)→秘級(承認制)


継承制の場合

初級→中級→上級→秘級


大雑把に言うとこんな感じである。

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