第八十二話:大会議
語り:レクス
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なんか重要な会議があるから出席してくれ言われた
早々に後悔した
なんか座る場所間違ってない?
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「・・・うん。君はこの席」
そう言ってラウニィが進めてくれた席が・・・なんか会議室の席にしては豪華じゃないの?
あ、ラウニィさんって呼んでたら「さん付けるな」ってきっぱり言われた。
それはそれとして・・・。
正面左・・・多分、女王様と思うんですが普通の会議室の席に座ってるんです。
で、その右斜め前にメレディアさんが座ってるんだけど・・・どう見ても同じ席。
そこから2席明けて、トロアさんにレイ。ライヤーさんにエリアさん。
あと、レヴァイもその隣に座ってる。
で・・・対面にアンキセスが座ってる。
ちなみにその2席明けた先、ちょうどメレディアさんの正面にグリアス王国騎士団長が座ってる。
その右隣・・・エーテルト女王の隣は空いてるけど、多分誰が座るのかわかるなこれ。
そう思ってると、ノックの音が聞こえる。
ラウニィが扉を開けると、豪華な服を着た男性が入ってきた。豪華な髭をつけて。
そのまま、女王の隣に行き礼をしてその席に座る。
それを見届けて、ラウニィがメレディアさんの隣に座った・・・同時にメレディアさんが立ち上がった。
「それでは、これより『聖の契約』に関する会議を始めます」
そう静かに言い、皆が礼をする。僕も合わせて礼をした。
うーん・・・なんか1人だけ別の椅子に座ってるのが気になって仕方がない。
そう思ってると、席の隣に通信魔道具が持ってこられた。
そして、それを起動して持ってきた人は退出していった。
【あーあー、聞こえてるか?】
そこから、アースの声が聞こえた。
「お前も参加するのか?この会議」
【うむ。よくわからないのだが、魔道具を持ってきた騎士がこれを使って会議に参加してくれと言ってな】
なるほどね。
「・・・この声が『アースリッター』でお間違いないか?」
そう、正面の女性が質問してくる。
僕はそれに、頷いて回答とした。
「そうか。まずは初めまして。この国、エーテルト女王国の女王をしておるものです」
「こちらも初めまして。グリアス王国国王である」
【先の模擬戦を執り行った2国のトップであるな】
「うむ。わしは模擬戦見れなかったが・・・話は聞いたし歩きながら記録魔道具で拝見した。見事な剣であったな」
【感謝する。その言葉は我が騎士にも送っていただけるとありがたい】
「もちろんだ。我流であの剣・・・正直、聖の契約がなければ我が国の騎士団に来てほしいよ」
「賛成ですな。その時は、わしも騎士団長の座から降りれそうです」
「あ?それはない。騎士団率いてきた経験が違うから。お前が騎士団長から離れるのまだまだ先だ」
「なんと!?」
まあ、いきなり騎士団長とか言われても無理だな。無茶いうなや騎士団長さん。
「さて、会議と言ってもやることは決まっている。あとはそれの分担を決めるだけなので・・・さっさと決めましょう」
メレディアさんが話を進める。
それよりなにより。
「質問です。聖の契約ってなんなんです?」
それが何なのかわからんと話についていけない。
すると、トロアさんはじめ5人も頷いていた。みんな知らないみたい。
「ああ、失礼した。それについてはこの場にて説明すると話してましたね」
「・・・うん。こんなところでうっかりさんを発揮しなくてもいい」
「一言多いよラウニィ?」
そう言って一睨みした後、1つ咳ばらいをして話始めた。
「聖の契約とは、この2国がいずれやってくる聖武具霊を支援するために定めた契約です。
過去、聖武具霊が最後に集う場所・・・その道中に立ち寄った者たちによりこの2国は多大な恩恵を受けました。その恩義に報いるため、現れた時は2国合同で『約束の地』への旅の支援をする。それが定めた契約内容です」
「・・・ぬぅ。拙者だけ今の説明だけで理解が及んでいないように思える」
レヴァイが首をかしげて言う。よく見ると、4人は何かに気づいたような表情をしている。
気になるな・・・。
「トロアさん達、もしかしてアースリッターのことで何か知ってたりするの?」
そう質問すると、彼は話してくれた。
「・・・実は俺たち、ファルサラである人からその話を聞いているんだ」
「それは?」
「レクス君・・・君の父上、デスティン侯爵様だよ」
エリアさんの回答には驚きしかなかった。
なんでそれを知っている・・・いや、勘当されたから実際今は違うと回答するのが普通か?
「・・・なにやら、とんでもない称号が聞こえたのですが」
「申し訳ございません。この件については後程レクスくんにお話ししますので、今はとりあえず横に置いておいてください」
ライヤーさんがそう言ってくる。何かあるなこれは。
そんな会話をしているうちに、レイが席を移動してレヴァイに話をしている。
「・・・状況は理解した。拙者も話についていけそうなので先を」
そう言うと、みんなを見回した後メレディアさんが続きを話し始める。
「旅の支援、金銭面でのこともありますが・・・具体的な取り決め内容は以下のものです。
ひとつ、移動手段。
ひとつ、国境間の移動についての補助。
ひとつ、護衛。
ひとつ、メイルの修繕。
以上です」
そう言うと席に座る。
すると、すかさずグリアス王国国王が発言する。
「二つ目の補助については今更のこと。両国の王2人の連名による書状をもって通行許可証とする。
これは、こちら側での国ならどの国でも有効なので問題なかろう」
「そうですね。向こう側に場所が移動していなければ、それで問題ないでしょう」
女王が同意するけど・・・どういうことだ?
「1つ目の移動手段ですが・・・我が国にある長距離移動用トレーラーをお渡ししようと思います。
女性騎士が多いので、長距離をトレーラーの中で生活しながら移動するのに適した作りはこちらのほうが上かと」
「異論はありませんな。我が国のトレーラーだとその辺り考慮してないのが多いですから」
メレディアさんが発言し、騎士団長が賛成する。
なんか、どんどん話が進むんだけど・・・先に聞いておきたい。
「気になるので1つ先にお聞きしたいです。『こちら側』とか『向こう側』とかっていったいどういう事なんです?
あなた方は・・・もしかして『アースが行きたい場所』がどこなのかご存知なのですか?」
大雑把に言ってしまえば
「過去、同類の方にお世話になったので恩返ししますね」ってだけのこと。
行きたい場所を知ってる理由については、前話の後書きに書いた内容から推測できるかと。
「聖武具霊はこの大陸にのみいる」。




