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Connected Stories ~繋がる物語~  作者: requto
6章:旅立ち
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第八十話:踊る双剣

語り:アージル


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

聖武具霊に会うことができるなど

夢にも思っていなかった

そして今、感動すら覚える光景が目の前に広がっていた

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

「・・・アージル騎士団長。連絡完了しました。国王がすぐに出立したとのことです」

「そうか。王子が来ると思っていたのだが・・・?」

「連絡は王子に繋いだのですが・・・その場に国王もおられたようでして。

話の途中ですぐさま国王が準備に走り出したので出遅れたそうです。血の涙流していたとか・・・」

「・・・治療師にちゃんと眼を見てもらっていただくことを祈ろう」


そんな我々の会話をよそに、2体目のメイルの攻防が始まる。


そして、初撃の結末を見て我々は驚愕することになった。

「・・・自分が防げなかった初撃、その後の流れに繋がる第一撃を凌いだうえで一手入れるとは」

「ぬう。先ほどの会話で向こうの人物は我流とのことだが・・・すごいな」

感嘆するしかない。

そして2体距離を開ける。アンキセスが楽しそうに笑っている。

どうやら、まだ続けるようだな。

そして、向こうもそれを止めるつもりがないようだ。先ほどので決着したようなものなのだが。

だが、こちらも止めるつもりなどない。

この勝負・・・まだまだ見たいという欲求には勝てんのだ!


『すごいな!あそこから連撃していくのが必勝パターンなのにその前にカウンター入れられるとは!』

『上手いこと弾けたからだよ。さもないとその連撃が始まっていただろうね』

『ははは!そう言ってもらえると嬉しい限りだ!だが・・・まだまだ行かせてもらうぞ!』

『受けて立つ!』


そう言って再びライトセイバーが走る。

手前数メートルで一時止まり・・・剣を腰だめに構え・・・

一足飛びで距離を詰めて剣を突き出した!

助走含めての渾身の突き!これは・・・。


アースリッターは両手の剣を交差させ、交差した部分でそれを受ける!

受けたと音がした瞬間・・・両手を広げてはじいた!

突進の勢いもあったのに、ライトセイバーが弾き飛ばされる!?

なんという力・・・さすが神衣開放状態であるな。


『すごいな・・・!これも弾かれるとは。レクス殿、我流というがそれを感じさせないものじゃないか!』

『アースの補助も入ってるからね。そちらこそ、今の攻撃なら中級魔獣くらい障害にもならないレベルだよ』

『うむ!中級種には今だかつて敗北も逃走もしたことはない!』

『なるほどね。先ほどの自信もその辺りからかな・・・。けど、最初から圧勝していたわけじゃないだろ?』

『確かに、初めて戦った時敗北はしなかったが苦戦はしたな』

『そこから強くなっていったって感じかな?』

『うむ!討伐を繰り返し、戦法や戦い方、剣の使い方を学び戦ってきた!』

そう言って、いきなり走り出して斬りつける!

アースはそれを難なく受け止める。


『その剣も今はこの通りであるな。・・・いや、違うな。自分が驕っていたのだろう』

ふむ・・・空気が変わった?

『自分は勝ち続けたことは事実。だが・・・それで増長していたのではこの結果もいたしかたないのであろう』

そう言って、剣を引き・・・元の位置に戻る。

『・・・そうか。勝ち続けたことによって、自分の剣はそこで「止まっていた」のだろう。そして、他者を自分より劣る存在と勝手に認識していた』

そう言ってライトセイバーが空を見上げる。

『なるほど。それを考えると自分は騎士失格だな。これではもしアースが騎士を得ていない状態でこの大陸に来ても自分が乗り手になることなどなかっただろう。「止まった剣」で驕っている自分より、「進むことを辞めない剣」のほうが先を見ることができるというものだ』

いつしか・・・アンキセスの雰囲気が変わっていた。

開始前の驕っていた彼は、そこにはもういないと感じられた。

そうか・・・彼の「止まっていた剣」を動かしたのか。


『アース、そしてレクス殿。感謝する!自分の剣は、今、再び動き出した!』

そう言って、この大陸で目上の騎士に対する敬礼を行った。

『そして・・・そちらの女性にも無礼極まりない発言をした。申し訳ない!後で一発殴ってくれ!』

「・・・うん。了解」

・・・向こうの彼女、本気みたいだな。まあ、いいか。


そして、ライトセイバーが再び構えを取る。

『この勝負、自分の完敗だ!だが・・・それでも自分は付き物が落ちた気分である!この気持ち、感謝にして表したい!』

『それは?』

『レクス殿!これより自分がもてる剣技を貴殿に披露する!弾くではなく受け止める動作で頼む!

そして、自身の剣として昇華する糧としてもらいたい!』

『それは・・・うん。拒否するのは無粋だね』

そう言うと、アースリッターも剣を構える。

『感謝する!そして、必ず自身の剣の糧とし一歩先に進むことを誓おう!』

『うむ!では・・・参る!!』


そうして、2体のメイルの剣舞が始まった。

2体のメイルの立ち回り、2対4本の剣が奏でる連撃。


口の悪い奴だという印象しかなかったが、こちらの代理人は素晴らしい騎士であったと今なら言えるだろうな。



・・・おっと、記録魔道具で撮っとかないと。国王や王子に殺されるわ。



その後、恐らく時間にすれば数十分といったところだろう。

アースリッターの限界がきたようで、模擬戦はこの場にいる全員に素晴らしい剣舞を披露する形で幕を閉じた。


なお、有言実行。

アンキセスは一発殴られていた。見事なアッパーカット、意識を刈り取られてた。

自分が喰らったわけじゃないけど怖ったよ。


戦闘の描写が極端に少ないと思っております。


けれど、この描き方でこのまま行こうと思います。


なお、とある国の王子はくやしさのあまりに


重要書類を涙で読めなくしたうえで、ペンをへし折ってインクをぶちまけたという話らしいです。

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