第六十九話:今後の方針と事前情報集め
語り:トロア
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船乗るまで時間がなかったのもあるだろう
けど、調べたら色々とわかることが案外多かった
再会したら教えよう「ゆとり持てるときは持て」と
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「とりあえず、出航までの間に集めれるだけ情報を集めよう」
そのエリアさんの言葉で、俺たちは全員別れて行動することにした。
レイは露店で調査と食料調達。
ライヤーは女王国についてできるだけ情報集をしにバウンサー組合へ。
エリアさんは一足先に港に行って担当から話を集める。
俺は必需品の買い出しと、立ち寄った店で聞ける範囲で情報収集。
位置的にライヤーが一番遅くなったが、全員問題なく乗船できた。
「しかし、船代出してもらえるんだからもう少し高い部屋にしてもらってもよかったんじゃね?」
レイも疑問に思っているようだ。
見栄を気にする筆頭ライヤーが、乗船チケットをもらう時にあまり高額チケットを選択しなかったのである。
高額なら船内の食堂利用券もついてくるのだが・・・なぜ?
「まあ、自分で払うわけではありませんからね。タダでもらえるものに見栄を張ってもどうかと思いまして・・・」
なるほどね。
自分で稼いで乗ったんだぞ!という見栄は張りたいけど、
タダでこのチケットもらったぞ!とはあまり言いたくないと・・・。
想像すると、なにやったんだと思われそうだな。
他の2人も少し考えた後・・・納得の表情をしていた。
「それそうと、各々が集めた情報を整理しておきましょうよ」
「だな。とりあえず、腹減ったし食べながらでいいか?」
レイの言葉に全員頷く。
彼の買ってきたのは、地方から売りに来ているもので旅団時代によく食べた懐かしいパンだった。
「うむ!うまい!」
「この、濃い味でありながらすんなりと食べれる絶妙な味付け。懐かしいね」
「ですね。本当に懐かしい味ですよ」
船室で懐かしい味を楽しんだ後は、情報交換だ。
って・・・食べ終わるまで話し合いにもならんかったわ。
うまかったからいいけど。
「さて、まずは私からいきましょう。女王国についてです」
ライヤーが仕切り直して話始める。
「と言っても、トップの方と話してた時に出た情報以上はあまりでませんでした。
でた情報は、向こうの大陸で魔銃はほとんど普及していないという事」
「・・・ほとんど?」
「魔銃に似たような武器はあるそうです。詳しいことはわかりませんでしたけど」
「ふむ。・・・そこまで情報が出ていないことも不思議だな」
「なんでも、交流に関してはそこまで歴史が長いようではなかったようです。というのも、ラスティアートから船が出るようになったのも向こうが2代前の女王時代だったそうで。それ以前、なぜかかの国では女性の出生率が一方的になっていたようです」
「人口減少を少しでも減らすために、他大陸からの人の移住を受け入れるようになったのかな」
「そうみたいですね。まあ、あまり効果がなかったようですが・・・。ちなみに、大規模模擬戦が始まったのはそれより前の女王時代だそうですよ」
「交流が始まって2代・・・あまり年数立ってないの?」
「ええ。2代前の女王がそれなりに早く交代したそうで・・・50年くらいでしょうか?およそですが」
なるほどね。
「じゃあ、次は私が話すね。船付場の人たちに話を聞いた内容」
「ええ、お願いします」
「と言っても、こちらも受付で聞いた内容くらいだった。その2人が間違いなくエーテルト行の船に乗ったってことと」
「確証が得られただけか」
「うん。他に特には目新しい話はなかった」
そうか・・・さすがにすぐに乗り込んだから情報が少ないな。
「ああ、1つだけ追加というほどでもない情報。レクスの持っていたメイル、武器を持っていなかったって言ってた」
武器がない?確か剣を持ってたはずなんだが・・・。
「どこかで無くした?もしくは魔獣討伐で壊れたか・・・」
「それほど重要ではないけど、一応覚えておくか」
「じゃあ、次は俺だな」
レイの出番。
「俺が得た情報も有力な話でもないんだが・・・その2人とも俺と同じパン買ってた。店主が覚えてたよ」
「変なところで縁ができたね」
エリアさんが笑いながら言う。
「ああ、後面白い話が一つ。これも店主が覚えてたんだ、レヴァイのこと」
まあ、肌の色とマフラーで特徴があったから覚えてたそうだ。あの祭りの中よくぞって感じだ。
「なんでも店で買い物する前に一人の女性とぶつかったそうだ。で、そのあと何か拾ってたって言ってたぜ。そのまま港に向かっていったそうだがな」
一応、覚えておくか。
もしかしたら、その拾ったものが何か今後に影響与えるかもしれないかな・・・。
「最後に俺だが・・・なにもない」
俺だけは情報は何もなかった。
どうも、向こうから来る人はかなり少ないようで・・・って。
「あったわ、1つだけ」
「それは?」
「俺とレイ、ライヤーは気をつけたほうがいい情報だ」
「それは、どういった情報ですか・・・?」
「女王国の女性な・・・なんか肌面積の多い服装らしいわ。あんまり見てると拘束されるかもしれんとさ」
「ほう!!」
「・・・へぇ・・・そう・・・」
レイが嬉しそうな顔をして笑顔になる横で、エリアさんがすごい無表情になった。
「・・・とりあえず、レイは目隠しでもしておくか?」
そんなことを考えながら、船は進むのであった。
船室にいたので、ある事に気づくことがなかったのがなんとも・・・。
船に乗った後でも、作者の都合展開を出す!




