第五十話:野望の終わり④
語り:レヴァイ
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ここ数日はなかなかハードであった
そのかいもあってここからは少し楽できよう
さて・・・最後の仕上げである
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「これはどういうことだ!?説明しろ!」
『大臣様。あのメイルが前回城に忍び込んだネズミのようです!我々の計画を知ったと申しております!』
「な・・・!?ならばさっさと始末するのだ!」
『御意!』
そう言って、目の前の騎士たちが戦闘態勢をとる。ここに集合予定はほぼつぶしたからな。あとは目の前におる14機ほどのメイルのみ。
さて・・・断罪の時だ。
「では・・・参る!」
メイル・・・黒蒼牙を突撃させる。砦の壁の上から飛ぶ!と、同時に短剣を投げる!
目標命中。右後方にいたメイルの頭部に直撃。一機撃破。
その傍に着地。空中にいる間に抜いていた魔銃と最初から持っていた魔銃をそばにいた2機に照準。発砲。
右手より炎をまとった弾丸が射出され頭部に着弾と同時に小爆破をする!それによりそのメイルの頭部前半分は完全に吹き飛ぶ。
左手より風の魔弾が飛ぶ!真空の刃となったそれは、標的としたメイルの頭部を上下半分に切り裂く。
これで3機。相手が態勢整える前に、左手の魔銃を腰に直して刺さったままの短剣を抜く。ついでに胸部に蹴りくらわしてへこませておく。逃げるまでの時間延長だ。
『な・・・!くそ、すぐにそいつを』
『団長!この位置で撃つと味方に当たる可能性が!?』
『ぐ・・・それも狙っての行動か!』
当然。多人数相手するなら同士討ち狙うに決まっておるでござるよ。
そうして動きが鈍くなってる間に数を減らす!まだそばにいた2機の頭部を一気に短剣で切り裂く!これで合計5機。
『一度態勢を整える!距離をとれ!』
その号令を受けて騎士団が距離をとる。・・・もう2機くらい倒しておきたかったでござるな。残念無念。
「くそ・・・!なんなんだ、あのメイルは!ファルサラのメイルか!?」
『ファルサラのメイルにしては細身です。違うとは思いますが・・・性能だけ見ればそう思われてもおかしくなさそうな。悔しいですが、わが軍のメイルより戦闘力は上です』
「それについてはわからなくもない!ならば、多少の被害を覚悟で動きを抑えるものと攻撃する者に別れてやるのだ!」
『・・・それしかなさそうではありますね』
ふむ。なかなか良い戦闘方法を思いつかれるようで。
「まあ、そうなると拙者は近づいてきた者を盾にするだけでござるがな」
そう。わざわざ戦い方を教えてもらえたのだ。利用させていただこうというもの。
すると、数機のメイルが一歩さがった。そのまま離脱してくれたらいいんだけどな。
『貴様ら!臆したか!後で処罰する故覚悟しておれ!』
騎士団長が吠える。後があればいいのでござるがね。
『・・・隊長。一つ気づいたことが』
すると一機のメイルから声がする。
『・・・なんだ?投降の仕方か?』
『いえ・・・もしかしたらこのメイル、乗り手を殺さないのではないかと』
『・・・ふむ。理由は?』
『やられた同志たちです。先ほどの動き・・・我々は反応が遅れました。問題なく搭乗席を攻撃できたと思えます。しかし、狙ったのは精霊炉の破壊です。なのでもしかしたら・・・と』
よく見てるでござるな。確かに、こいつらを殺す理由がまだない。
『なるほど・・・どうやら、甘いやつのようだな。大義の為なら己の手を汚すことためらう必要などなかろうに』
・・・うん?
「・・・もしかして、第二王子殺害の主犯は」
『この私だよ』
ありがとう。教えてくれて。
その言葉を聞いてスイッチが入った。
相手が次の行動を移す前に一気に走り出す!
進路上にいるメイルは全て魔銃で頭部を破壊、もしくは蹴りくらわして体勢を崩す。
『・・・ぬぅ!?』
そして、目標に接敵!魔銃で相手の腕を破壊、反対の腕は短剣を振り下ろす動作にて切り落とす。
そのまましゃがんだ状態に黒蒼牙の態勢を持っていき・・・片足を魔銃にて破壊。騎士団長機はバランスを保てず後ろ向きに倒れた。
『まさか・・・この私がこんなにも簡単に・・・?』
そう言って搭乗席の扉があきそうになったので、扉の前に短剣を突きつける。開きかけた扉は止まる。
『・・・わかった。私の負けを認めよう』
そう言って、メイルが停止する。
「そ・・・そんな・・・わしの計画が」
大臣が両ひざと両手を地面につけてうなだれる。
それに合わせて、ほかに残ったメイルも魔銃を捨て停止する。
「・・・」
だが、拙者は短剣をどかさぬ。
『・・・すまないが、このままではメイルより降りれない。短剣をどけてもらえないだろうか?』
なにやら。おかしなことを言っているな。
「・・・なぜどける必要がある?」
口調が以前に戻りそうでござるが・・・今だけは許していただこう。
『・・・なに?』
拙者の台詞に、疑問が帰ってきた。
どうやら、この男は何もわかっていなかったようでござるな。
「勘違いするな。他の騎士を殺さなかったのは『殺す理由』が拙者にはなかったからなだけ。貴様も同じと思うな」
『ま・・・まて!私と他の騎士のなにが・・・』
「最初に言ったはずだ。第二王子の無念を晴らすためおぬしらと戦うと」
『!!』
どうやら理解してもらえたようであるな。ならば、もう時間をおく必要もあるまい。
拙者は、そのまま短剣を・・・突き刺した。
「突き刺して抜いた後、乗っていたやつの状態が分かりにくくするため」という理由で大型化してもらった短剣。その通りにしてくれているようだな。
引き抜いたと同時に後ろ向いたので状態確認などせぬがな。見る価値もないでござる。
ほかの者たちは、それをただ無言で眺めていた。大臣は唖然とした顔をしていた。
先の事件で拙者は学んだ。力を持つ以上、人の命にどうしても関わりを持ってしまうという事を。
だが、やはり拙者は甘い男。出会った相手全てに刃を突き立てることはできそうもない。
故に選ぶ。刃を向けるに値する相手かどうかを。そして躊躇わない。一度向けるべき相手と定めたなら・・・情け無用で刃を突き立てることを。
旅に出る前己に定めたルール、その最初の一歩はこの地で果たされた。
「さて・・・大臣よ。貴様も刃を向けるに値すると認定しておるでござる、さすがに生身に向けるは人道に反する。そのまま大人しく捕縛されるならこの場は見逃そうと思うでござるが・・・いかがする?」
そのセリフが、この事件・・・そしてこの戦争の終わりを告げる言葉となったようである。
・・・拙者そんな柄じゃないのに。
ここまで書いて問題発生。
主人公機「アースリッター」の小説投降設定でのプラモ作成が塗装まで完成したのですが・・・細身になってしまった。
こいつの形状をどう再現するか・・・また手を入れる必要が出てしまいました。
場合によっては、姿の描写を修正いれるかもしれませんね。




