第三十七話:進む先は決まった?
語り:レクス
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これにどういう意図なのかわからん
使っていいんだよ・・・な?
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「・・・どういうこと?」
【どうした?何か不審なものでも入っていたのか?】
アースとの通信宝珠をトレーラーから持ってきていたからそこから声がした。
「ああ・・・荷物に紛れて2通の封筒が入っていた。1通には宝飾品が一つ」
【売って路銀の足しにしろという事かね?】
「そうなのかな・・・?多分、そうじゃないかと思うんだけど」
ただ、この宝石・・・やたらと高価そうなんだようなぁ。
これ、換金してくれる場所あるのかな?
【・・・まあ、今更返すのも無理であろうし。そのまま路銀の足しにしてもいいのではないかと思うがね】
「そっか・・・まあ、しばらくは置いとくよ。本当にやばくなったらその時考える」
【まあ、君が決めたならそれでいいと思う。それで・・・もう1通は?】
「渡航用チケット」
【ほう・・・(もしかして彼が)】
「それも2枚」
【(違うか)なんだそれは】
そう、もう1通から出てきたのは渡航チケットだった。それも2枚。
このチケットは、実際に船に乗るためのものではない。
港町へ行き、所持者が決めた船への乗船チケットと交換するためのものである。
要するに、、予約チケットみたいなものだ。
「メイルにチケットいらなかったはずなんだけどな・・・なんだこれ?」
メイルに武具霊が宿るとはいえ、乗船者の「所有物」として船に乗せるはず。
だから乗船チケットは必要ないはずなんだけどな・・・・
実際に乗ったことないから、聞いた話でしか知らないんだよな。
銀の双刃時代、一応別大陸に行くって話もあったみたいなんだけど・・・一部のメンバーがチケット売り場に行って戻ってきたら「とんでもない金額になりそう」とのことだったのでやめたんだっけ。
【私にも理解できん。・・・状況的に心当たりはあるかね?】
「うーん・・・わからん」
首をかしげるしかない。どうなってるんだこれ?
「まあ、なんか知らんけど入ってたし・・・そういえば北の大陸は今も剣とかの武器が使われてるって話を聞いたことがある。いっそ、情報集めながら北に向かうか?」
【ふむ・・・この大陸に必ずあるという保証もないし・・・良い考えだと思うな】
「なら、目的地は北の港町にしよう。依頼を受けて生活費稼ぎながら」
トレーラーの修理代で所持金がっつり減るからな。稼がないと。
【うむ。異論はない】
決まったことだし、さっさと片づけて寝るかな。
【・・・しかしなぜ2枚も?「彼」が用意したのではないという事なのか・・・?】
アースは、レクスが旅支度をしている間にやってきたデスティン侯爵と話をしていた。
と言っても「息子がこの国をでることになったから一緒に行ってくれ」ということと「息子のことをよろしく頼む」。そして「旅の成功を祈っている」と言われただけであった。時間があまりないようで、自身も急いで準備をしなければならないとも言っていた。このチケットもそんな彼が用意したのではないかと思ったのはこの話があったからである。だが、それならどうして2枚あるのかが結びつかなかった。なので、アースもそのことは言わないままであった。
余談だが、チケットが誰からなのかに気づかなかったのには理由がある。
そもそも情報がないので、勘当されて追い出されたという認識であることが前提条件となる。
それ故、父親が目的地がこの大陸にないことを知って船のチケットを用意していたなど想像できなかった。
また、姉が自分のチケット忍び込ませて内容を記載した手紙を抜くという行動をしたことも、前提条件が「勘当」であるので気づけるわけがなかったのである。
チケット2枚と手紙が入っていれば、その書かれている内容から「1枚はもしかしたら姉の暴走じゃないか」と予想できるくらいには行動が読めたのだが・・・手紙がない以上、予想することはできなかったのである。
アースはチケットを用意したのが「デスティン侯爵」だと思っていたが、チケットが2枚という状況でその考えを不定されたのである。
彼は、侯爵家の長女のことは知らなかったので・・・。
そんな2人は翌日、北を目指して旅を再開した。
目指す先は港町。
彼らの進路上には2つの小国が存在しており
今、その2国は戦争真っ最中であった。
そして、その2国に挟まれるように一つの街があった。
その街には、一人の男が滞在していた。
目的を見つけ、旅をはじめ
いきなり路銀がつきて、道の真ん中で倒れてはいるが。
戦乱の地において、2つの物語に繋がりができることになる
これにて第二章閉幕。
思った以上に説明話が膨れ上がったので誕生した章でした。
「神衣」に関しては、また別のところで説明が入ります。今回の話と「大きく」食い違う話になると思いますが・・・できるだけ調整して食い違いを無くそうと試行錯誤。
次の章は「2人の物語が繋がるきっかけとなる」お話です。




