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Connected Stories ~繋がる物語~  作者: requto
1章 黒と蒼
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第二十一話:決闘と理由

語り:レヴァイ


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

始まる決闘

勝者は生

敗者は死

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

こちらの複製として製造された蒼影。

故に、戦闘方法はほぼ同じ。


魔銃はあくまで牽制攻撃用。本命は右手の大型クナイ。

この大陸のメイルの特徴としては異常かもしれないが、本来魔銃の製造された目的はこちらが本命の使い方だ。

時代とともに魔銃の性能が上がり、メイン武器に使用されるようになったが。


だが、黒影も蒼影も本来は牽制用として使用するために短銃が採用されている。


そのはずだったのだが・・・



黒影を一気に走らせる。短銃のため、近づかないと牽制目的での射撃でも効果がないからだ。

だが、次の瞬間、相手のことを知ってるがゆえのミスを犯したことに気づいた。


蒼影はこちらが走り出したと同時に魔銃を撃ってきた!

着弾地点は足元、撃ってきたのは風属性の魔銃だった!


この魔銃は発射と同時に風の刃となって横向きに飛んでくる。

横向きの刃が飛んでくるわけだ。あいつはそれを連続で微妙に角度を変えて撃ってくる。

威力は落ちるかもしれないが、命中率は非常に高い。全部避けるのは難しい。

そして、こちらのメイルは機動力を上げるため装甲を薄くされている。

被弾率が高いと、馬鹿にできない!


メイルを横に移動させ、回り込むように接近する。

あいつはもちろん、それを狙っていたんだろう。

移動した先に、いつの間にか持ち替えていた反対の手にある魔銃を撃ってくる。

そちらの属性は水。水弾を撃ちだすものであるが威力が問題ではない。

その水弾にあいつは風弾をぶつけてくる。

どうなるか?水ははじけ飛ぶ。威力は0。

しかし、一瞬だけ視界が奪われる。その隙に相手は移動。一気に直進して接近。

風の魔銃を連射してくる。意表をつかれる形だったので、全回避できず数発くらってしまった。



始まってわずか5分もたたないうちに、向こうは被弾数0に対してこちらは軽傷判定。


『・・・試験の時これをやられていたら、拙者の負けだっただろうな』

思わず言ってしまいたくなる。完全にやられた気分だ。

水弾をはじけ飛ばすときに、距離を気にしないで魔銃を撃っておけばと悔やんでしまう。

今装備しているほうは、ただ魔力を撃ちだすタイプ。もう一つの火属性より効果はあったかもしれない。

『君を追ってる間に思いついた戦術だよ。同タイプメイルとの戦いになるかもと思っていたからね。

自分がやられたら厄介と思う戦法を考えてみた。上手くいってよかったよ』

なるほどね。こちらも追手がくるのは予想していたんだから、対策を考えておくべきだった。

先手を取られた以前の問題だ。


『けど、その程度で行動不能になりはしないだろ?続けていくぞ!』

そう言って水の魔銃を直し大型クナイに持ち替え一気に接近してくる。

今度はどんな戦術を・・・と思っていたところに基本戦術に切り替えか。


その後の戦闘は、そのまま基本戦術での応酬となった。

相手のクナイをはじく、よける。

自分のクナイがはじかれる、牽制に魔銃を撃ちその一瞬でクナイを引き戻す。

クナイを振りかぶり後ろに下がって回避したところを魔銃で追撃。それもクナイで止められる。

それはクナイのダメージが蓄積するぞと、こちらは後ろに下がった瞬間に相手の魔銃を蹴り飛ばすように足を振り上げる。

上手く相手の魔銃・・・ではなく腕に当てれたことで体制を大きく崩せた!



その一瞬を見逃さず、拙者はクナイを突き出し



相手の 搭乗席のある胴体 その手前で 止めた



『・・・やはり・・・か』

あいつから声が漏れる。この結果にわかっていたと言いたげに。

『これが、君が不合格になった理由だよ、レヴァイ』


拙者が・・・不合格になった理由・・・?


『君は優しすぎるんだよ。拙者達が目指す場所は、伝え聞くところによると影の世界。

日の当たらない世界で、裏の仕事を主にするものたち。それが拙者達が目指す道の先だ』

『・・・』

『君は・・・そこにふさわしくないくらい優しすぎる。これは決闘だと言ったはず。勝者は生を得て、敗者は死を得る決闘。今が決着をつけれるタイミングだったのに・・・なぜ、武器を止めた?』

『それは・・・おまえが・・・』

『友だから、だろ?だけどね・・・拙者達が目指す先にその感情は不要なんだ。相対した相手には情け容赦は与えてはならない。

それが、所属した組織の最重要命令だ。手心を加えたことによって、敵側に重要情報が渡る危険性が存在する以上、一度戦うと決めた相手なら確実に息の根を止める必要がある』


いう事はわかる。相手に情報を渡してしまうなどもってのほかだと。

だが・・・それでも・・・


『それに、今回の事件もそうだ。君は相手が拙者だから手を止めたと言うが・・・ならなぜ、依頼人の意向を無視して殺害の実行犯を別の相手に頼んだんだ?』

『・・・それも知っていたのか』

『カマを掛けただけさ。けど、その返しは当たりだったようだな。・・・本当は2件目の時は殺害自体を辞めてもらおうと思ってたんじゃないかな?』

「ああ・・・聞いてもらえなかったがな。その理由も聞いて、拙者も説得は諦めたが」

『そうだね。それには同意するよ。最初に知っていたら説得するつもりも起きなかった。・・・ともかく、今ので分かってもらえたかな?君が不合格にされた理由は』


ああ・・・わかってしまったよ・・・これは致命的だ。

確かに拙者は、人の死をあまり見たくない。それが知り合った人なら・・・共に生活を共有していた者ならなおさらに・・・。


これが、忍者を目指すうえ、組織が目指すうえで致命傷になるというのもさっきの説明でわかった。

裏切り者がでたとき、拙者しか動けない時


拙者は、そいつを殺せず逃がしてしまう可能性が高いということだ。

確かに、そんな奴、実行部隊員に任命することができるわけがない。


一番の問題は、拙者がそれに気づいていなかったことだ。ただ、実力だけでなれると思い込んでいた。


ああ・・・そうか。試験の時、拙者はメイル戦に全勝したが、どの相手にも搭乗席部分の寸止めだったな。それで気づかれていたんだろうな。


拙者は・・・大馬鹿野郎だった・・・実力だけでなれると思い込んで、自分の性格を考慮していなかった大馬鹿野郎だ。



もはや、これ以上、大馬鹿が意固地になるのも見苦しいだけだな。

メイルを返そう。そして、拙者は・・・


【・・・コロセ・・・】


なんだ?今の声は・・・



活動報告にも書いておりますが、ここからしばらく火曜日と金曜日に更新していきます。


次回、決着です

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