表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Connected Stories ~繋がる物語~  作者: requto
8章:繋がる騎士の思い
108/186

第百話:さっさと出たい国

語り:レクス


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

旅を再開して最初に訪れる国

その国についた瞬間

楽しみという感情が一切抜け落ちた

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

「さて、まずはこれから行く戦争真っ最中の国について説明しておこう」

運転席のそばにボードを取り出し、アンキセスが説明を開始する。

その国の情報はほとんどが彼が調べてきたようだ。

レヴァイは、遺跡についての情報収集をしていたようで、この後教えてくれる。


「リグ、ラールナ、アーレス。それがこれから行く小国3つの名前だ」

そう言って、地図を取り出し貼り付ける。

色違いの丸が付けられているので、そこがそれぞれの国なのだろう。

「・・・うん?真中は?」

ラウニィが首をかしげている。

確かに・・・丸は3方向についているだけ。真ん中にはない。

「ここが遺跡のある地帯なんだが・・・後でレヴァイに一緒に説明してもらう」

そう言って、彼はまず左上を指さす。


「リグ。3国の中では一番海に近い国で、丸で囲ってるから気づいていると思うが港町も持っている。

そこからの海産資源を主力にした国だ。それ故か、槍を使う騎士が多いらしい」

漁で使う銛の代わりかな。


続いて、右上を指さす。

「ラールナ。3つの国の中で唯一海に面した場所がない国。

逆に山に近いのでそっちの方面で交易の主力にしているようだ。騎士団の装備は平均。少し斧が多いらしいが」

木の伐採にでも使ってるのだろうか。


最後に下の国を指さす。

「アーレス。俺たちの行く最初の国はここだ。海にも山にも面しているが、

地形的に双方それぞれ中途半端な資源確保しかできていないとのことだ。それ故に、騎士団の強化を優先して行われているとか」

一番、軍備に力を入れていると。

この国だけ、交易での収入を考えていないのか?

「・・・うん。その話は知ってる」

ラウニィが頷く。

「・・・交易品は、魔獣の素材」

なるほど。

強い騎士団ならではの交易品だね。

「・・・うん。それと国境に壁作ってる」

「壁?」

なんだそりゃ?

前世であった万里の長城みたいなものか?侵攻を防ぐためとか?

「ああ、それがこの先一番の問題部分だな」

アンキセスが腕を組みながら言う。


「どうやら、通行料をとってるらしい。国境全域に壁を作ってるから、どうしても門を利用するしかないとか。しかも、やたらと高額。払えない場合は財産に一部を通行料として没収してるとか」

「山賊国家って言われてるよね!」

リーデルがきっぱり言う。

「うちの技術者、何度が行ったことあるみたいだけど・・・行ったことある奴全員が『二度と行くか!』って憤慨してた!」

なるほど。

厄介すぎるな。

「ああ。さらに厄介なのは、通行料の額が通る奴によって変わっていることだ」

・・・はぁ?

「ちょっとまってくれ。変わってるというのはつまり・・・」

「その辺りの話から、遺跡回りについて含めてレヴァイに説明してもらうよ。俺より詳しく調べてくれた」

そう言ってアンキセスが席に座り、代わりにレヴァイが説明に立つ。


「まず、先の情報は真実であるよ。とある商人は2000ゼル。これでも高額極まりないが・・・団体の商人たちでいくと5000ゼル取られたと」

ぼったくりだろ。

「それから、1家族でいった場合は500ゼル。男性グループで行くと1000ゼル。女性グループでいくと0ゼル」

・・・?最後だけなんか違くない?

「・・・うん。最低」

ラウニィが嫌悪感丸出しの顔をしている。リーデルも不愉快極まりないって顔になってる。

・・・なんとなくわかったけど、一応聞く。

「質問。女性グループの正確な通行料は?」

「ご明察。予想通りでござるよ。『体で払った』」

あー・・・うん。


「その国さけて北に行くことは?」

「残念ながら・・・方法があるとすれば、山を向こうに渡って別のルートで戻ってくるか、

南下して港町から船に乗るかしかないでござるよ」

「中に隠れてもらっておくというのはどうですじゃ?お2人には」

ヴァドが聞くが、レヴァイが首を横に振る。

「どうやら、不審な荷物がないかと簡単な持ち物検査もしておるようで・・・さすがにトレーラーの個室までは見ないようでござるが」

「それに追加情報。最初に申告した通過人数を偽ってる場合は料金が跳ね上がるってよ」

アンキセスが言うには、1人違うだけで3000ゼル取られたとか。

「どう考えてもここで資金集めしてるよね!迷惑極まりないよ!」

リーデルが憤慨している。

「さすがに、アース殿は喋りさえしなければメイルと思われるだけでござろうから問題ないが・・・別の問題があるようで」

これ以上は聞きたくもない話だが、一応聞くしかない。

「国で使ってるメイルより性能の高そうなメイルを見たら、通行料としてよこせと言ってくるようで。断ったら、10000ゼル以上要求してくるとか」

・・・その国、無くした方が良いんじゃないかな?


「とまあ、面倒極まりなく不愉快な国を通らなければいけない遺跡なのでござるが・・・過去、精霊の森の入り口があったという裏付けはあるでござる」

そう言って、中心辺りを別の色でマークする。

「ここら一体、多種多様な資源が取れるようでござる。武具霊の森からくる神聖な力の恩恵を受けた地と言われており、他にも似たような情報のある土地の話も聞いておるので間違いなさそうでござる」

なるほどね。

今回あるかどうかは横に置いといて、行ってみる価値はあるというわけだ。

そして、3つの国の取り合いしてる理由はそれが理由で間違いないと。


「そして古い文献を調べたところ、この円で印をつけなかった場所に元々一つの国が存在していたそうでござる」

最初、印をつけなかったのはそれか。

そこが元々別の国だったから。

「・・・うん?今は?」

ラウニィの質問に、レヴァイが答える。


「情報が出ておらぬのか・・・国は今は存在しておらぬようでござる。なので・・・不明な部分があるが調べれない、ひた隠しにされているとのこと」


国が存在していない雄大な土地。

それを取り合う3国。


国が亡くなった理由は?国の無い土地を取り合いしている理由は?


なにか・・・裏があるなこれ。




そんな話をしていた3日後。

僕たちは問題の壁に到着した。

確かに・・・見渡す限り壁だ。しかも結構高い。


通行希望者は、1組ずつ門の中に入っていく。

しかも、やたらと時間がかかってる時もある。

なので、順番待ちの間に他の希望者を観察する余裕があったけど。



正直言って、通ろうとする人たちの理由を知りたくもなるくらい。

そこまでして、この国に行く理由が何かあるのか?ってくらい。


不愉快だろうけど、どんな人たちいるか教えよう。



家族と思われる人たち→荷物の一部だけ離して置いている


商人と思われる人→やたらと大きな袋を持っている。金貨が入っていそうな膨れ方してる部分あり


大商人と思われる人→それ以上に大きい袋もっているけど・・・荷物の一部が離れて置かれていた


見るからに怪しい人物たち→ロングコート来た涙目の女性が複数人


バウンサーと思えるグループ→仲間と思える女性メンバーが



後半の奴らはこの場でぶった切りたくなった。


1回目にその4組を見て、その後はひたすらトレーラーの中で引きこもった。

アースには教えていない。教えたらまずそうだから。

まあ、通るときにわかりそうだけど。


それから3日後。

僕たちの順番が来た。



事前情報通り、トレーラーの中の確認と通行人数の確認。

そして言われたのがこれ。


「よし。通行料20万ゼルだ。ただし、お前たちのメイルの内2機を無償提供で5万ゼル減額。女を俺たちに1日貸すことで5万ゼル減額してやろう」



「・・・うん。これを」

「うん?なんだ?・・・なるほど。お前たちは女王国の後ろ盾を持っているのか。・・・よし!ならば女王国に使いをだして女騎士を10数人派遣させろ。もちろん、俺たちの相手をするのだから容姿にこだわれよ。そうすればさらに3万ゼル減額してやろう!」



「喧嘩売るな」


ラウニィが無表情で冷たい視線と共に言い放ち、即金で20万ゼル叩きつけたのであった。


「最初に言ったな。守れ」


さらなる追撃で、不愉快そうな顔をしながらも国境通過は認められた。




【私が言うのもなんだが・・・この国、潰さないか?】

国境を超えた後でアースが言ったセリフに、全員反論しなかった。



まあ・・・面倒だからやらないけど。


交易品はないけど、収入はそれ以外の所で。

価格は、要相談(相手とではなく上司と)。


この作品の中でもトップ争いとなる「クズ国家」として登場してもらいました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ