第九十八話:検証結果と今後の方針
語り:レクス
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さすがの技術士たち
1つだけ脅威を感じたけどね
さて、これで進める
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「エンチャントソード?」
「なんでも、入れたカプセルに魔力を大量にため込んでいるそうで。ふたを閉めることによってカプセルが破壊、魔力が一気に放出され、剣の切れ味を増す仕組み・・・を作ろうとしていたと」
「うん。・・・切れ味増してるかどうかわからなかったけどね!」
リーデルさんに同意。
「・・・うん。威力だけはすごかった」
「確かに。一部の行商人は気絶しておったでござるな・・・」
まあ、あの音をあの距離で聞いたらな・・・。
「とりあえず、検証結果はどうだったんだ?」
アンキセスが一番聞きたいことを聞いてくる。
「うん。剣だけはよくわからない!けど、メイルの完成度は現状満足いく形!通常戦闘は全く問題なし!神衣起動も問題なく起動!後は、旅の間に微調整だね!」
なるほど。
問題なしで微調整しながら行こうということか・・・うん?
「・・・うん?旅の間?」
ラウニィが首をかしげている。
「うん?技術士の同行も依頼するつもりだったんでしょ?修繕請け負う時に聞いたけど?」
リーデルさんが首をかしげている。
「それは・・・旅の間のメイルの調整などしてもらいたいので頼むつもりでしたけど」
僕はそう答えると、彼女は笑顔になる。
「なら問題なし!しょっちゅう旅に出て都市を留守にしてるから!それに、自分で調整したメイルだから他人に任せたくない!というわけで、同行します!」
「もちろん、助手ということで、わしも同行しますじゃ」
リーデルさんがそう答え、ヴァドさんが頷いていた。
「それは・・・かなりありがたいな。一番の懸念はアースの修繕ができる技師を探す必要があったこと。彼女たちなら問題なしだろ」
アンキセスが頷いている。
「うむ。彼女たちの腕があれば今後のメイル調整も安泰というもの。是非、同行をお願いしたいでござるよ」
レヴァイが笑顔で言う。
そうだね。うん。
「では、お願いします」
そう言って、頭を下げる。
「りょーかい!」
笑顔で敬礼が返ってきた。
「さて、それじゃ拙者達の調べた情報を伝える」
一息ついて、レヴァイがそう切り出した。
「ここより北の小国に、過去精霊の森の入り口となった遺跡があるそうだ」
アンキセスが地図を見ながら教えてくれる。
「拙者達が調べたところ、どうやら何年周期かで繋がる珍しい遺跡のようでござる。今がその時期なのかまでは不明でござったが、行ってみる価値はあるかと」
レヴァイがそう言いながら、一点を指さす。
「目的の遺跡はこの辺りにあるとのこと」
「あー・・・そこかぁ」
リーデルさんが何か気づいたような感じ。
みんなの視線がそちらに向く。
彼女はお茶を一口。
「確かに、そこはそういう話がよく聞かれるところだよ。行ってみる価値はあると思うね。問題は・・・その国」
国?
遺跡のあるこの小国が問題?
「そこ、よく見て」
そう言われて見てみると・・・なんだ?
3つくらいの小国があるみたいだけど?
「そこ、その遺跡の所有権巡って戦争中」
・・・おう。
「・・・」
レヴァイも上向いちゃった。
「・・・?なにかあった?」
「いや・・・レヴァイと出会ったのも小国の争いが起きてたところだったから」
「今回は、明確な目標地が決まってるだけわかりやすいでござるけど」
あの時は、権力や地位に固執した馬鹿の争いだったけど。
今回は国同士の明確な領土争いか。
国のトップが関わってると思えるから、あまり大げさに行動できなさそう。
「・・・うん。面倒。何か方法ある?」
ラウニィが首をかしげながら、リーデルさんに聞く。
「方法はあるよ。3つの国全部に遺跡への立ち入り許可をもらう。それだけ」
「それだけなのか」
アンキセスが簡単そうに言う。
「そう簡単ではないのですじゃ。どの国も法外な金額を要求してくるのでな。
バウンサーの場合だと、作戦に1回か2回参加しろと言ってくる場合もあるとか」
・・・面倒。
「・・・最悪、拙者が忍び込むか?」
レヴァイが切り出す。
「あるかどうかの確認だけであれば、拙者だけでも問題あるまい」
最悪、それで行くしかないけど・・・彼一人危険にするのもなぁ。
とりあえず、そこを目標とすることに異論はでなかったので。
新しく2人の同行者を加えて、3日後に出発することが決まった。
持っていく機材選びとか、必要な品の買い出しとかだな。
エンチャントソード
柄の部分に開閉機構を設置、魔力をため込んだカプセルを中に入れることができる。
蓋を占めると、カプセルが刀身側に押し込められる動作が発生。その力で破壊される。
破壊されたのち、魔力は刀身側に放出。開閉した部分より高密度化して刀身を覆い状態になる。
カプセルは3種類用意されており、大きさによって魔力密度が大きく変わる。
また、剣を振るった時の衝撃を前方側にのみ回るように指向性を持たせたことにより、想定外の出力を発揮するようになった。
開発した技術者「実戦データ欲しいけど、多分数回で壊れそうな気がして仕方がない。旅の間にちゃんと調整と手入れしておいてほしいかな・・・」とのこと。ぶっちゃけ、同行者の方が自分より腕がいいので、面倒な部分を丸投げした感じでもある様子。




