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Connected Stories ~繋がる物語~  作者: requto
序章 始まりの物語
10/186

第七話:潜入したら予想外の人に遭遇した

語り:レクス


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

潜入日をずらしての開始

不安もあったけど

蓋を開けてみたら予想外の結果を迎えた

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

こちら、レクスです。

なんか真剣な表情で結構開始をずらして欲しいと嘆願されてから4日後の深夜。

アイリスさんとバンスさんはすでに離れの倉庫のそばにある出口に向かって別行動中。

そちらからメイルの安置場所に該当しそうな場所を順番に回ってくるそうです。

こちらはもうすぐ、館の突入口に到着といった場所に来ております。


「・・・日にちをずらしたのがどう影響してるのか不安材料だな」

「・・・ですなぁ。なぜずらすことになったのやら」

セバさんが明後日の方向見ながら言っております。事情知ってますね?聞きませんけど。


「さて、そろそろ館側の出口です。わたしはもう少し先の出口からでますので」

「予定では同じ場所からでて、そこから分かれて行動するのでは?」

「そう思っていたのですが、巡回ルートが以前と同じとは思えませんからなぁ。二手に別れるほうがいいかと思いまして」

「危険は?」

「わたくしの出る場所が執事の着替え部屋なのですよ。そちらで今の衣装をいただいてから行動しようかと思いまして。最悪誤魔化せるかなと」

「なるほど。納得の理由ですね」

僕が来ても、多分執事の真似事なんてできない。こっそり動く方がまだマシだ。


「では、1時間後。例の場所にて合流を」

そういって、一足先に館に潜入・・・したのはいいんだけど様子がおかしい?


「・・・?セバさんまって」

「どうかしましたかな?」

「ちょっと確認。昔もこんなに静かだった?」

「深夜なのですから静かなのは当然では・・・?」


そういってセバさんも館にはいってきた。

そして、すぐに違和感を感じとったようだ。


「・・・おかしいですな。侵入時の音をなるべく誤魔化すために浴場のそばを選んだのですが・・・以前ならこの時間にも執事かメイドが入ってる時間だったはず」

「まあ、家によって時間は変わったりもするからどうかと・・・」

「いえ、どのお屋敷でもだいたいこの時間に夜番の執事やメイドと交代した者が入浴しているかと思うのですが・・・」


事前に聞いていたのと違って、そこは人の気配がないのでは?というくらい静かだった。


「すこし、このままご一緒に行動しましょう。館内の様子を少し見てから行動にしたい」

「ですね」


そう言って本格的に館内に入って歩いてみたのだが、余計に違和感が増してきた。

「おかしすぎる。夜勤番の姿もない・・・どこの侯爵邸、男爵邸関わらずいるはずなのに」

「それどころか、人の住んでた感じもない。いや住んではいたんだろうけど、住まなくなって結構日数経ってる気がする」

「ですな・・・こんな埃だらけの館、そのままでしたら執事もメイドも全員クビです」

セバさんの目がぎらついてる。掃除のできない奴らにお叱りを与えなくてはって感じ全開。




「・・・おや?無人かと思いましたが、どなたかおられましたか?」


突然、声が聞こえた。正面の曲がり角からだ。ついでにランプの灯りだろうか?それも大きくなってくる。



「・・・しくじりましたな。今から離れるわけにもいきそうもありません」

「ですね・・・」

でたとこ勝負。




そう思って待っているとすぐに灯りの主は現れた。

それなりに高価そうなドレスをきた女性だった。少なくともメイドではありえない。後ろにメイドが1人いたが、そちらがランプを持っていた。


「おや?見かけない顔の方々ですね。我が家の執事服を着ておられるが会ったことないですし、そちらの成人したての子は初対面の様子」

「ですね。旦那様が新しく雇ったとは思えませんよ、奥様」


旦那様?奥様?

その発言で嫌な予感しかしなくなった。つまり、この人は・・・。


「ふむ。なにやら事情がおありの様子。少しお話を聞かせていただけませんか?わたくしも久しぶりにこの館にきたのですが、なにやらおかしいことばかりでして。

ご存じのことがありましたら教えていただきたのです」


依頼人の敵、子爵夫人ってことだ。

やばいな・・・どうするかと思ってたら


「・・・あ、いた。人の姿全然見ないから普通にきちゃったよ。残念ながらメイルは発見できなかったよ」

「全然人いねーな。まったく気配も感じないから普通に来てしまったぜ・・・って」


タイミング最悪。普通に話しながら2人がこっちに来た。合流場所にいってよ、決めてたのに。


「「・・・あ」」

2人も失敗に気づいたようだけど、時すでに遅し。

どうするか・・・思ってたら


「あら?そのお顔もしかして、ヒューレ侯爵家のご息女では?」

あっさり気づかれた!逃走するか!


しかし、予想と違った流れができた。


「なるほど・・・どうやら、色々とお話をしないといけない状況のようですね。そちらもお話だけでなく、こちらのお話も聞いていただけませんか?館には一応茶葉など残っておりますので

すこし長くなるかもしれませんからゆっくりとしながでも」


そう提案してきた。もちろん毒を警戒するだろうからこちらの執事が入れるので構わないと。

・・・あれ?本当に子爵の奥さんなのこの人・・・?



とりあえず場所をかえて、顔でわかってるようだけど自己紹介。セバさんとバンスさんと僕も。

「これはご丁寧に。正直この館に来てもおかしくない方々でしたのね」

「ですね。道理で抜け道を知ってるわけです」

和やかに話をって関係とも思えないんだが、敵対心がないな。


「まずはこちらから・・・と言いたいのですが、そちらの身元がわかったのでこちらの話が長くなりそうなのです。そちらからお話いただけませんか?」

「・・・わかりました」


そういってアイリスさんが話た。依頼内容から目的まで。そして、新しく作ってる館に関しても。


「・・・なるほど。しかし、そんなものを作っていたとは・・・」

「まったくです。どうやら、あの情報の精度が上がるようですね」

「あの話?」

なんだ?なんかつながる話なのか?


「まずはお目当ての物ですが、あの人の性格から考えるとこの館にない以上、その新しく作ったという場所にあるでしょう」

「そう言える根拠は?」

「簡単です。わたくしが向こうの館から来たからです。あちらに持っていくとは思えません、確実にわかるでしょうから」

「ですね。あと、故意にしている侯爵領に持っていったこともないでしょう。価値があるものを送るとは思えませんから。あれの性格だと」

・・・あれって・・・一応君の・・・

「メイドで主人のことをそういうのはどうかと思うのですがな・・・」

「ああ、問題ありませんよ。この格好してますが私はメイドではありませんから。あれの娘です」

「「「娘?!」」」

「と言っても私が生まれてることを知りませんから、あの男は」

「それはどうして?」

「私は、館のメイドの1人との間に生まれた子供だからです。女癖がひどい領主なので、館のメイド全員手をつけられてるでしょうね~。そのうちの当たりが私ってわけです」

「・・・なかなか性格の強気なメイドとの間に生まれたようでして。身ごもったことも話してたのですがあの男はまったく興味もってなかったようで。

おろそうとしてたのですが、生まれてくる子に罪はないと言ってわたくしが手伝って育てたのですよ」

「なので、あの男呼びでいいんですよ。2人のお母様だけで幸せでしたから」


依頼人に聞いてた以上に性格悪そうな男。


「それで、そちらの話を後にした理由など色々と話を聞かせてもらいたいんだが」

バンスさんが話を戻してくれた。ありがたや。


「そうですね・・・まずは謝罪からでしょうね。あの男と縁を切ると言っても今はまだなので」

「謝罪?」


そういうと、夫人は深々と頭を下げた。

「謝ってすむ話ではありませんが。前領主であるヒューレ侯爵様とその奥方、そして次男の方に対して心よりお詫び申し上げます」

「・・・それはどういう意味で」

「わたくしは、知ってしまったのです・・・あの男が偽の証言と証拠品を使って侯爵様に罪をかぶせたことを」

「っ!!」

「ちょっと待っていただきたい。それはどこでお知りに?!」

「あちらの領地の館の、あの男の部屋です。その経緯含めてその後の目的全て記した計画書が無造作に置かれてました。わたくしが部屋に入ったことが一度もないので油断してたのでしょうね」

「その、計画書は・・・いまは・・・」

「もちろん、もってきております。ここで会えて僥倖でした。侯爵様の娘さんである貴方をなんとか探し出してお渡しする予定でしたから」

そういって、紙の束を机においた。ご丁寧に「わしが王になる道」なんて書いとる。

「どうぞ、お納めください。そして国王にお渡しし、御父上達の無念を晴らしてくださいませ」


「僕から質問、奥方と次男に対してもって?奥方は病気になって亡くなったと聞きました。次男の方は、つるんでる侯爵の預かりになったとも」

「奥方様は病気で亡くなったのではありません。あの男に殺されたのです、この館で」

「っ!」

アイリスさんがすごく辛そうな顔になった・・・。話の流れからすると・・・

「あの男は奥方様に一方的な好意を寄せており、計画の中に自分のものにする流れもありましたわ。・・・ただ、侯爵様への愛を貫いたのでしょう。

最終的には我慢の限界になったあいつに殺されて・・・。自分のものにして飽きたら侯爵に渡すことにしていたそうですが、侯爵もあいつに劣らずの女癖の悪さ。自分のところに来る前に亡くなったので、腹いせに引き取っていた2人の子のうち1人を・・・」

「・・・ひどい・・・」

辛そうな顔から一気に泣き顔に・・・。メイドさんがさすってあげてる。


「計画書には、盗賊たちを雇って一斉に王都を襲撃させる。手引きすることで国王様のところに到着しやすくして殺害させる。その後、自分の私兵を使って盗賊を全員殺害。

国王様と一緒に上流階級のほとんどをその場で殺害して、国に未曽有の危機を襲った盗賊団を壊滅させた功績で国王の地位を得ようとしているようです。・・・その程度の功績でなれるとは思えませんが、

1週間後にある大会議のため侯爵以上は全員王都に集まります。そこを襲撃するようですわ」

「王位簒奪狙ってるのかよ!最悪だぞそれは!!」

「侯爵以上が全員ということは、その弦んでる侯爵も一緒に亡き者にするつもりですな。しかも、そちらに罪をかぶせるつもりではないかと」

「間違いなくそれだろうね。・・・これは、これ以上時間をとるわけにはいかないと思うよ」

「そうですわね。ただ・・・侯爵のほうも何か企んでるかと思いますよ。なにしろすでに王都入りしてないといけないくらいなのにまだ領地にいるようですから」


絶対よからぬことたくらんどるわ。もしかしたら後から私兵連れて行って遅れた言い訳そっちのけで男爵の一味を皆殺しにして罪をかぶせるとか。


「・・・まって。もうこれ、依頼の内容の範囲超えてると思う。君はここまででいいよ」

アイリスさんがそう言ってくるが、僕はやめるつもりはなかった。


「残念ながら、ここまで知った以上は最後まで付き合わないと後悔することになる。手を貸すよ。その分の報酬は・・・あいつらの私財でも売って金にするかね?」

「けど・・・」

「依頼を受けた時に約束した。絶対、貴女を送り届けると。メイルのところに貴女が到着しない限り依頼達成にはならないよ」

「でも・・・」


「それに、ここまで知った以上、この事件の結末まで見ないと気が治まらない。トロアさんも動いてるし、こちらでも手をうたないと奴らが首都に向かってしまう」


単にメイル1機回収する依頼が、国家反逆罪適用者の企みつぶす話になってしまった。


使うしかないよな、僕の『剣』を。


短かったので次のお話と合わせて一部修正しました。

最初、2000字くらいでした・・・短いよね?

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