表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/44

縦ロールの行方は?

罪は犯してないけど、逆鱗を引っ剥がしたからね。

「じゃあ、あの縦ロールはどうなったんだ?」


ラファエル達も聞きたい事が山程あるのだろう。興味が無くなった男の事はあっさり流し、次の話題を振った。


「表向きの結果だけ言えば、病気療養の為田舎で静養する事になった」


ユリアスがお茶を飲みながら淡々と言う。


「へぇ、何処に病気療養かは、興味無いからいいか」


ラファエルだけでなく、ミカリスも興味なさげに頷いた。


たいした罪は犯していないが、アーネストの最愛の孫娘であるマリアーナを貶しながらユリアスだけで無く、ミカリスやラファエルにまで婚約を迫る節操なしの彼女は、貴族籍を抜かれ娼館に連れて行かれた。


病気療養の為は、言い換えれば複数の男を求める女に相応しい場所で過ごさせる、と言う事だ。


「クリスタル子爵にしては優しい配慮ですね」


ユリアスが皮肉めいた事を言う。


「処分する価値も無い、と言う事だ」


ミカリスは興味無さげに切り捨てる。


「ふーん、じゃあアイツは?」


ラファエルが誰のことを言っているのか判っているユリアスは、ルシルに目を向ける。


「アイツはアーネストお祖父様では無く、俺と父上が処分した」


これに関しては、トーマス・ダストをマリアーナの婚約者に選んだ家族が受け持った。


「ダスト伯爵は努力家で好人物なので、息子の方も問題無いと思っていたが」


淡々と話してはいるが、ルシルの苛立ちが手に取るように分かる。

次で本編は終わります。書ききれなかった所を後日談として書きたいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ