表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/44

便利屋です。

使いっ走りとはちょっと違います。

「だが、あのアイテムは当時、かなりの金額で買い戻され、他のアイテムに再利用された筈だが。手元に残すメリットは無いぞ」


ミカリスお兄様の言い分はもっともです。


「アレキサンド王国の出来事を知らず、情報が入らない所に隠れていたら持っていてもおかしく無い」


確かにそうですが、事を起こしそうなジルコニア一族は全てなんらかの処分を受け、存在を把握されている筈です。


「当時から盲点になっている方っていらしたのでしょうか?」

「盲点?例えば?」

「一族に認められていない庶子とか、処罰が下る前に一族から追放された方とか?」


思い付く辺りを口にしてみましたが、どれも決定打にはなりませんね。


「庶子か。やはりマリは目の付け所が違う。探らせよう」


ルシルお兄様が俄然、やる気になってますがそう言う方って居るのでしょうか?


「兎に角、各自の采配で証拠を固め、ダスト伯爵とタガー子爵に掛けられた嫌疑を晴らす事が最優先です」


ユリアス様の言葉で今日はお開きになりましたので、仕事に戻ります。



王宮での私の仕事は、簡単に言えば便利屋です。


所属は内務省の1人なのですが、外務省所属の伯父様の仕事を手伝ったりもしてますので、所属が曖昧です。


今日は内務省の仕事の手伝いをしていますが、配属されたばかりの新人に重要書類を渡すのは止めていただきたい。


「この案件は……」


陛下にお渡しする物を渡さないで欲しいですが、仕事ですので割り切りましょう。


「ガーネット子爵令嬢」


名前を呼ばれ振り返ると、其処にはいる筈のない方が立っています。


「ロイド先生」

「久しぶりですね」


にこやかに此方に歩いて来ますが、如何して此処に?


「学園のお仕事ですか?」

「いえ、私も王宮の官僚になりましたので、これからは同僚ですね」


意外ですが、無い事はないですね。


「ロイド先生なら魔術院に行くと思いました」

「魔術院に空きがなかったので、教育省で空くのを待つつもりです」


万年人手不足の魔術院の筈ですが、今回は有望な人材が入った様です。


「希望が叶うと良いですね」


それだけを伝え、陛下の元に向かった。

明日は休みなので、寝倒そう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ