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ボロが出ました。

早々にボロが出る暗殺者って、弱いんだろうな。

あ、ボロが出た。


今度は破落戸では無く、暗殺者でしたか。ですが、腕はあまり良くなさそうです。


それ相応の実力者なら、立ち居振る舞いで相手の力量を推測するものです。

ですが、この近さでは水晶鞭は不向きですので、まずは防御壁ですね。


「炎の盾」

「今度はフェニックスの羽根か」


ユリアス様、正解です。


いつもリボンにしているタイに手を当てると私達の周りに炎が、壁の様に燃え上がった。


当然ですが、ナイフを手にしていた暗殺者達は炎の盾に巻き込まれています。


「クースが、攻撃はラピスの方が上だから防御力を、と羽根を分けてくれましたのでタイにしてみました」


簪もタイもいつも身に着けるものですから。


「完璧な布陣だ」

「すごい……」


私達はのんびりした会話をしてますが、周りは結構大変そうです。

フェニックスの炎は、魔法では消せない原始の炎ですからね。


序でに追跡魔法も絡めておいたので逃げても炎が追い掛けます。

広場が暗殺者達の野太い悲鳴で埋め尽くされているところに騎士団の皆様が到着されました。


「急いで来た俺達の活躍する余地は残しておいて欲しかったぞ」


ジェイド団長、そんな呆れた顔しないで下さい。不可抗力です。


炎に巻かれ、瀕死の状態の暗殺者達はあっさり騎士団の方達に捕まり、一応手当はされているが……。

お兄様達が知ったら、如何なるでしょう。考えるだけで怖くなります。


「如何やらタガー子爵令息と同じ、と見ていい様だな」


ジェイド団長がニクラスさんをチラッと見た。

タガー子爵令息はジェイド家の警護見習いとして匿っていただいてます。


「はい。お手数おかけします」


ニクラスさんはなんの話だ?と首を傾げてますが、ジェイド団長から説明されて青くなってます。

そうですよね。突然、命を狙われてるなんて言われたら、普通なら青くなりますよね。


「ガーネット子爵令嬢は命の恩人です。僕、ガーネット子爵令嬢の為なら……」

「ジェイド団長、悪いが彼の身柄を迅速に保護してくれ」


ユリアス様がニクラスさんの話を遮り、さっさとジェイド団長に引き渡してしまいました。ニクラスさんは何を言うつもりだったのでしょう?


それよりもユリアス様、色々詳しいんですね。


「ユリアス様。宰相閣下の補佐は司法にも詳しいんですね」

「あれか。全部ハッタリだ」

「はい?ハッタリ?」


えっ?あのスラスラ言ってた、逮捕状の事とか全部?

ユリアス様は、しれっと言ってますけど……。

この人、詐欺師になったらおっかないです。

花粉症には辛い季節が到来です。

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