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なんとなくルーティンです。

呼び出しからの、はそろそろルーティンです。

確認をしたかった事も確認出来ましたので、さっさと問題を片付けに行きたいと思ってます。



ニクラスさんからの呼び出しは、やはり人気の少ない広場ですね。


「俺も行くからな」


ユリアス様。行かない、と言う選択肢は無いんですか?

呼び出し状を奪われてしまい、待ち合わせの時間が分かりませんので、同行をお願いしましょう。


「今度も破落戸か?」

「いえ、多分今度はニクラスさんは平民の商人ですから、役人が来るのではないでしょうか」


歩きながら次の暴漢について話していると、やはり苛立ちながら広場で待つニクラスさんが見えました。


「面倒だから解除してから声を掛けた方がいいぞ」


確かにそうですね。

簪を取ると、描き覚えてしまった魔法陣を描き、発動した。

すると、あれ程苛立っていたニクラスさんがキョロキョロと周りを見渡し、私達を見ると真っ青な顔でこちらに走って来た。


「ガーネット子爵令嬢。僕、なんで此処に?」

「頭の痺れは取れましたか?」


こちらの問い掛けに首が取れるんじゃないかってくらい縦に振る。

脳震とうおこしますよ。


「精神干渉魔法に掛かっていた様なので解除しました」

「精神干渉魔法……。何故僕が?」


前の方達と同じですね。

さて、この後はどうなるでしょう。


ユリアス様は静かに私の後ろに立ち、周りを警戒しているようです。


「ニクラスさんですね」


不意に建物の影から役人らしき人物が数人出て来ました。


「はい」

ニクラスさんは軽いパニック状態ですが流石商人、すぐに笑顔を浮かべ対応し始めました。


「密輸の疑いがありますので、役所まで同行して下さい」


役人の言葉に、ニクラスは浮かべた笑顔をひくつかせた。


「ほう、密輸とは物騒な話だな」


話に割り込もうとしていた私の背後からユリアス様が丁寧に声を掛けてきた。


「関係ない方は黙ってていただけますか?」


平べったい顔の役人がジロリ、とユリアス様を睨んだ。


「関係ない訳ではないからね。君、所属は何処?」

「言う必要はないでしょう。あなた方は関係ないのですから」


関係ない、って何故言えるんでしょうか?


「おや?何故私達を関係ない、と言えるのですか?こんな人気の無い場所で一緒に居るのにも関わらず。それに、逮捕令状や任意同行の正確な理由を言わないのに、知人の窮地を見過ごせとは、君、本当に役人?」


おお、正論です。


「我々を疑うつもりですか?」

「所属名をまず名乗り、逮捕なり任意同行の理由を説明するのが当たり前です。商人は信用が第一だから密輸での逮捕、の言葉には抵抗できないだろ」


前世でも逮捕の場面なんてドラマでしか知りませんが、そうなんですね。


「……面倒だ。まとめて始末しろ」

「商人に優男と女ですからねぇ。大した事ないですよ」


役人を騙っていた男達が懐のナイフに手を掛けた。

破落戸などのその後をいつか書きたいです。

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