火力が強いです。
火力が強い家系です。
簡単に我が家の事とこの国の事を説明するとしましょう。
この国の名はアレキサンド王国。
例外はありますが、貴族の多くは宝石を家名にしており、見た目も宝石の色を髪や瞳にしている。
そして我が家はガーネット子爵家と言い、外交官の補佐をしている。
当主はお父様のダドリー・ガーネット。
アーネストお祖父様と同じ、銀髪に見える白い髪とアメジストのような目をしている。
お母様はマチルダ・ガーネット。
ルビーのような透き通る赤い髪と紅い目の美女。
お兄様はルシル・ガーネットと言う。
お兄様は銀髪にガーネットみたいな目のやっぱり美形。
お父様がシオン兄さん、と呼んでいた方は、シオン・ラリマー侯爵様でこのアレキサンド王国の外交官でもあります。
2人ともクリスタル子爵であるアーネスト・クリスタル子爵とシルヴィー・クリスタル夫人の子供だが、クリスタル子爵は一代限りの貴族なので、それぞれ別の家に養子になった。
クリスタル子爵家は、爵位はそれほど高くないけど、お祖父様やお祖母様が規格外の方達なので、王家とも関係が深く普通とは縁遠い。
一昨年お亡くなりになったお祖母様が凄すぎて、私たち家族の感覚がちょっとおかしくなっているのは分かってます。
魔法レベルが100を超えたら無敵とさえ言われているのに、お祖母様は軽く200を超えていらした。
しかも現国王陛下のウィリアム・アレキサンドライト陛下夫妻の幼馴染であり、長く王妃イザベル様の侍女長を務めていた。
これだけでもとんでもないのに、前ガーネット子爵であったエインお祖父様は元第一騎士団長で、お父様の妹ソフィア様はローランド王太子殿下の妃殿下。
火力が強すぎて、うっかり愚痴を言えば大変な事になります。
何故って?
私はお祖母様のような、髪も目も同じガーネット色をしているし、クリスタル家関係者で唯一の女の孫なので、溺愛されまくっているんです。
「魔獣王様や精霊王様にまでこの騒ぎ、行かないよね」
お祖母様の交友関係は広すぎて、私も把握し切れてない。
ある程度設定が決まっていると書きたいシーンが多くなりそう。