【脳筋青年と異世界】
今回短めかなと感じております。
【脳筋青年と異世界】
気が付いたら俺は、見知らぬ学校の中にいた。
「ここはどこだ?」
何故学校だと決めつけたかだって?同じ服を着ている人がいるからだ。
自分の服装を見てもみんなと一緒になっていてな。ここは学校だと思ったよ。
だが、この建物キラキラしすぎててまぶしいくらいの装飾がされていて目が痛くなってきたぞ!
それとここに来てから本を持っているのだけど、俺は文字を見ると眠くなるのだ。
だから本を持っていても意味がない。何故読まない本を持っているのかは知らないが、少し分厚くて重さもあるが邪魔なだけだ。
このまま動かないでいるのもなんだから歩き回ってみる。
一応建物内は走ってはいけないはず・・・
歩き出して、30分経過
歩いているがここがどこだか自分がどこに向かっているのかが分からないぞ。
生徒らしき人たちもいなくなったし、みんな帰ったのだろう。
だが来た道を帰ろうとしても来た道が分からないと来た。
前を見て歩いたらそのうちで誰かいるだろう。
そこから15分ほど歩くとでかい扉の前に来ていた。
「行き止まりか?ならばここに入れば新たな道が開けるはず!よし!」
俺はドアを開け中に入っていった。
「学生の身分で何故このようなところに来ている?」
眼鏡をかけた背の高い男性が近づいてきた。
「ここはどこだろうか?道に迷ってしまってな。このドアが目の前にあり行き止まりになったから中に入ってみたのだ。」
「ここがどこか分からないのか?」
「すまんな。分からない。」
「・・・ッフン。ここはなぁ。お前みたいな馬鹿が来ていい所じゃない。ここは学園の倉庫であり、学園の大事な物を保管している為その管理を我ら風紀員がしている。学園にとって大事なところだ。」
「そうなのだね。ならここに入らないようにするよ。ところで、この学園の出口が分からないのだが・・」
「この学園は全寮制だから出口はないよ。自分の寮が分からないのであれば案内するが・・」
「ならお願いしてもいいだろうか?歩いているとしらないところへ行ってしまい行きたい場所に行けないんだ。」
「なんだその言い訳は。この学園は広いが、迷子にはならないようになっているはずだよ。」
俺は学園の倉庫から出て、風紀員の人についていった。
「ところでお前の名前は・・?」
「俺は荒坂勝木だ。」
「そうか・・俺は、高橋清隆だ。」
「よろしくお願いするよ。名前は覚えるの苦手だから先に謝っておくよ。
「こちらはしっかり覚えさせてもらうよ。」
しばらく高橋君の後ろをついていったら建物の前で止まった。
「ここが荒坂さんの寮です。迷子になるようなら同じ寮の人と行動しなさい。」
「そうだな。気をつけるよ。」
俺は寮の中に入った。
寮内の案内板には俺の名前が書いており、部屋の場所が分かり、今日は眠りについた。
次の日になり、寮の人についていくと食堂に着いたので朝食を食べた。
「荒坂さんおはようございます。今日からあなたの行動を監視させて頂くことになりました。」
「おはようございます。え?俺何にもしてないっすよ?」
「そうですか。だとしたらただ迷っただけで昨日のような場所に行くとはなぁ。」
「そんなに行ったらいけない場所にいたんですね。分かりました。」
朝食を食べ、学園内を歩いていると運動場が見えたから向かった。
「なんだい体を動かすのか。なら俺と勝負するか?」
「へー高橋さんは早いんですか?」
「風紀員だからなぁ。何かあれば駆けつけないといけない為日々運動はしているぞ。」
「ふ~ん。」
2人で端から端まで競争すると、高橋さんの方が早かった。
「まじかよ。はやー。」
「荒坂さんも早いじゃないですか。」
「早いかもですが、負けたんだから遅いってことだな。はぁ」
急に高橋さんの携帯が鳴り、電話に出た。
「急なお客様だとさ。荒坂さんにも来てもらうよ。」
「え!どうしてですか?」
「今私が監視中だと忘れたのかい?いいから一緒に来てもらうよ。」
高橋さんに連れられて、風紀員の応接室にやってきた。
応接室で待っていたのは高そうな服を着た少年だった。
「待たしてすみません。お待たせしました。」
「松ノ宮晴喜です。来年入学するので少し学園の中を見学させて頂いていいですか?」
「案内しますよ。」
高橋さんは俺と松ノ宮さんを連れて校内を案内してくれた。
俺は迷子にならないように注意を受けつつだったが、無事案内終わるころには夕方になっていた。
「今日はありがとうございました。」
「こちらこそ、来年の入学を楽しみにしてますよ。」
松ノ宮さんを送った後は、自分の寮に戻り休んだ。
そこからこの学校にも慣れ、学年が一つ上がった。
新入生として松ノ宮さんが入学してきたり、可愛い女子も何人も入学してきたりした。
俺はというと、体を動かすことは好きでも勉強が嫌いなため、いつも高橋さんに勉強を教えて貰っていた。
こうしてこの世界に慣れ、暮らしていくのでした。
そのころ転移前の世界では、とある乙女ゲームが人気になっていたのだった・・・・
お読みいただきありがとうございました。